高石あかりが語る“朝ドラ”「ばけばけ」への思い『演じるトキには憧れる部分も』

高石あかりが語る“朝ドラ”「ばけばけ」への思い『演じるトキには憧れる部分も』

連続テレビ小説「ばけばけ」に主人公・トキ役で出演中の高石あかり
連続テレビ小説「ばけばけ」に主人公・トキ役で出演中の高石あかり / 撮影=山田大輔

高石あかりが主演する連続テレビ小説「ばけばけ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)が放送中。松江の没落士族の娘・小泉セツと、後に小泉八雲と呼ばれるラフカディオ・ハーンをモデルに、明治という激動の時代を生きる市井の人々を鮮やかに描き出していく物語だ。

このたび、高石にインタビューを実施。演じる役柄や“朝ドラ”ヒロインとしての思い、さらに読書の秋にちなみ、高石の“推し本”について語ってもらった。

■怪談を愛する夫婦の何げない日常の物語

私が演じるのは、セツさんをモデルにした松野トキ。八雲さんについての資料は多く残っていましたが、セツさんについて書かれていたものは少なくて。その中でも「思い出の記」というセツさんの回顧録を通して、彼女がどういう人物か知っていきました。例えば、八雲さんが亡くなったときには「あっけなかった」と書かれていたんですけど、一見あっさりしているように見えるけれど、そこには深い愛情が込められていて。そういった八雲さんへの気持ちからセツさんの人柄をつかんで、役作りに生かしていきました。

――演じるトキは「自分と似ている部分がある」と伺いました。

極貧の家族を助けるために婿を取るなど、トキはやらないといけないことが目の前にあるのなら「やるしかない」という考え方が心の奥にあるのかなと思います。そこは、自分と重なるところですね。その一方で、トキは「人は人、自分は自分」というものをしっかりと持っている人。分かってはいても、それってなかなか難しいことだと思うんです。誰かを尊重できる強さと自分を守る強さ。その両方を持っているトキには、憧れる部分もあります。

――夫となるヘブン(トミー・バストウ)とは、出会った当初こそ言葉や文化の違いに悩まされるものの、似た境遇と怪談好きという共通点が2人を結び付けていきます。

史実でもありますが、落ち込んだときに怪談を聞くと元気になるというのは、かわいらしくてすてきなエピソードだなと思いました。似ているところや通じ合う部分があったからこそ、2人の間にはいろいろな感情が芽生えていったんだろうなと感じました。

――念願の“朝ドラ”ヒロイン。「毎日が楽しい!」と話されていましたね。

いろいろな人から「大変だよ」と言われていたので「いつか、しんどくなるのかな」と思っていたんですけど、日に日にその楽しさが強くなってきています。「私って、こんなに体力があったんだ」と思うところもあって。この作品が終わる頃には、体力おばけになっていそうです(笑)

■栄養学の本を読み始めました

――読書の秋。高石さんの推し本は?

食べることが好きなのでレシピ本を手に取ることが多かったんですが、そこから栄養学にも興味が広がりました。やっぱりタンパク質が大事!長丁場の“朝ドラ”を乗り切るためにも食事からしっかり体を整えていきたいです。

◆取材・文=吉田光枝/スタイリスト=金田健志/ヘア&メーク=坂本志穂

※高石あかりの「高」はハシゴダカが正式表記
※「月刊ザテレビジョン」2025年11月号より

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