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「劇症型心筋炎」は”何の症状”から急激に悪化する?死亡率と原因を医師が解説!

「劇症型心筋炎」は”何の症状”から急激に悪化する?死亡率と原因を医師が解説!

劇症型心筋炎とは?メディカルドック監修医が劇症型心筋炎の症状・原因・なりやすい人の特徴・平均寿命・治療法などを解説します。

小鷹 悠二

監修医師:
小鷹 悠二(おだかクリニック)

福島県立医科大学医学部卒業 / 専門は循環器内科 / 2009/4月~2013/3月宮城厚生協会坂総合病院 / 2013/4月~2017/3月東北大学病院循環器内科・同大学院医員 / 2017/4月~2018/5月仙台オープン病院循環器内科医長 / 2018/5月~おだかクリニック副院長 / 診療所での外来業務に加え、産業医、学校医としての業務も行っている。

「劇症型心筋炎」とは?

心筋炎は、感染などが原因で心臓の筋肉に炎症を起こしてしまう疾患です。
最近では、コロナウイルス感染症の流行に伴い、合併症として心筋炎を発症するケースが度々報じられていたため、耳にしたことがある方も多いでしょう。
劇症型心筋炎は、心筋炎の中でも最も重症化してしまった状態であり、発症とともに急激に心機能の低下が進行することで全身の循環動態が破綻し、致命的になることもある非常に危険な疾患です。

劇症型心筋炎の代表的な症状

心筋炎では様々な症状が出現することがあります。代表的な症状としては以下のようなものがあります。

風邪症状

劇症型に限らず、多くの心筋炎は発症に先行したウイルス感染による風邪症状が出現することがあります。風邪症状は、発熱や咳、のどの痛み、鼻水や痰が増える、嘔吐や下痢など一般的な症状のため、特徴的な症状が出現するわけではありません。報告によって差がありますが、心筋炎を発症した方の36-89%で認めるとされています。

胸痛

劇症型心筋炎に限らず、心筋炎の症状としては前胸部痛を生じることが多く、風邪症状出現後1-4週間程度で生じ、90%程度で認めたとする報告もあります。心筋炎が心臓を覆う心膜まで及ぶと心膜炎を合併することもあり、その場合には鋭い胸やけのような痛みが出現し、吸気や咳で悪化する、座位の前経姿勢で軽減するような痛みが出現することがあります。
胸痛がある場合は、循環器内科を受診し、心電図や血液検査(心筋トロポニンなど)を受ける必要があります。

心不全症状(息切れ・だるさ)

急激に心機能が低下することに伴い、心臓の血液を送り出すポンプとしての機能が低下し、心不全状態となります。動いたときのだるさや息切れなどで認められることが多いですが、劇症型心筋炎などで急激に心機能低下が悪化すると、呼吸困難や全身の臓器の血流障害に伴う循環不全を発症し、一刻を争う事態となります。

不整脈症状(動悸・失神)

心臓に急激な負荷や炎症が加わることで、不整脈が出現しやすくなります。期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈による動悸や失神などを起こすことがあり、全体の6-25%で認めたとする報告もあります。劇症型心筋炎では命にかかわる危険な不整脈や突然死につながることもあるため、注意が必要です。

配信元: Medical DOC

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