
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、スギサキタカシさんが描く『カッパのパ太郎 一億円のツチノコ』をピックアップ。
スギサキタカシさんが8月30日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、2,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、スギサキタカシさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■ツチノコと手を組んだカッパのパ太郎

M市の市長は、ある時職員からツチノコの目撃情報が記事に上がっていることを報告。ツチノコが目撃された場所がM市である、と聞いた市長は一儲けしようと企む。
「ツチノコを捕まえた方に、懸賞金一億円差し上げます!」
と高らかに宣言したことにより、ツチノコ捕獲ブームが起こる。
一方、カッパのパ太郎は、友人の天狗のグ助にツチノコを探そうと誘われる。目撃情報を元に探しに行くと、公園のベンチで偶然にもツチノコと出会う。
捕まりたくないというツチノコの気持ちを知った二人は、賞金も手に入れて、ツチノコも捕えさせないために手を組むことにした。しかし、市長はツチノコブームでまだまだお金を稼ぎたいと考え、ツチノコを本物と認めなかった。
強引にパ太郎とグ助を追い出そうとし、ツチノコを捉えようとする市長と職員に怒ったパ太郎は、職員の尻子玉を抜いてしまい…?
作品を読んだ読者からは、「キャラが可愛くて楽しかった」「以前にあったツチノコブームっていうのもこうやって生み出されてたんですねw」「可愛くて面白い!」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・スギサキタカシさん「大人から子供まで、たくさんの方が楽しめる漫画を描きたい」

――『カッパのパ太郎 一億円のツチノコ』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
「ツチノコ」の手配書の画像をたまたまネットで見つけたことがきっかけです。
その手配書は昭和40年代のものらしくて、ツチノコを生け捕りにすると賞金30万両と書かれていました。
そういえば子供の頃にもそういった話を聞いたことがあったのを思い出しました。
それから気になって調べてみると、今でもツチノコに懸賞金をかけたイベントが開かれているのを知り、驚きました。
今もなお人を惹きつけ、捕まらずにいるツチノコにワクワクするものがあり、漫画の題材にしよう思いました。
――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
懸賞金目当てでツチノコを探す主人公たちだけでなく、追われるツチノコ。
そしてツチノコで町おこししようと考える市長。
それぞれの立場の思いにはこだわりました。
――今作は『カッパのパ太郎』シリーズの1エピソードですが、『カッパのパ太郎』のキャラクターはどのように生み出されたのか、お教えください。
大人から子供まで、たくさんの方が楽しめる漫画を描きたいと思いました。
また、自分は妖怪が好きなので、妖怪を題材にしたいとも考えていました。
そこでみんなが知っている妖怪を主人公にしようと思い、河童を選びました。
河童は怖さだけではなく、どこか人間味があって、そこが良いなと思いました。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
16ページ目から18ページ目までの窮地に立たされた市長が気に入っています。
仲間である職員に頼ることもできず、自分一人で必死に打開策を考えます。
ここで市長が頑張ることで、後の尻子玉を取るまでの流れが盛り上がると思いました。
――スギサキタカシさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
「カッパのパ太郎」を描き続けていきます!
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
「カッパのパ太郎 一億円のツチノコ」をご覧いただき、ありがとうございました!!
みなさんからいただくいいねやコメントに、めちゃくちゃ元気をいただいています。
また描けたら、読んでください!

