【放置子の実話】「行きたくない」娘の悲痛な叫びを無視!毒母が放置子を預けた「宗教施設」の中身にゾク…【作者に聞いた】

【放置子の実話】「行きたくない」娘の悲痛な叫びを無視!毒母が放置子を預けた「宗教施設」の中身にゾク…【作者に聞いた】

宗教施設には「もう行きたくない」と本音を言う小学生の娘
宗教施設には「もう行きたくない」と本音を言う小学生の娘 / 画像提供:山野しらすさん

漫画家の山野しらすさん(@shirasu00mori)がSNSやブログで公開している実話ベースの漫画「私が放置子だった頃の話」が話題を集めている。知人の実体験をもとに、大人の事情で放置子となってしまった少女のリアルな現状を描いた本作から、今回はしおりちゃんが宗教施設に預けられたエピソードを紹介する。

※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。


■長期休暇の行き着いた先は
「私が放置子だった頃の話」148
「私が放置子だった頃の話」148 / 画像提供:山野しらすさん
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放置子のしおりちゃんは、長期休みに友達の家を転々としていたが、多くの家庭から断られるようになる。そのため、母親はしおりちゃんをある宗教施設に預け始めた。しおりちゃんは独特の雰囲気に緊張しながら席に着くと、朝食が出された。

そのあと、一人の女性が「それではみなさん、今日もほほえみ様の糧に感謝して、魂にエネルギーを注入しましょう」とあいさつをする。しおりちゃんは祭壇のような場所でお経を唱えたり、洗脳めいたアニメを見せられたという。

■母親の驚くべき思考回路

夜遅くに迎えに来た母親に、しおりちゃんは「今日行った施設にはもう行きたくない」と本音を話す。しかし、施設の人は優しく、食事が無料な点が気に入っている母親は困惑するばかり。自分の気持ちをうまく伝えられないしおりちゃんは、翌日も施設に連れて行かれる。

この体験について、山野さんは「幼心にとても怖かったそうですが、反抗しても逃げる場所はないし味方もいないし、しおりちゃんはその宗教団体の言うことを素直に聞くしかないんですよね」とコメント。健康面や精神面に何事もなくて本当によかったと語る。

その後、この施設にも行かなくなり、母はしおりちゃんにお金を渡して「夜まで家には帰って来ないで」と言うようになる。山野さんは、同じ母親として「事件に巻き込まれたり誘拐される危険性もあるのに『何を考えてるんだ!?』と憤りを感じます」と率直な感想を述べる。

しかし、しおりちゃんの母親には全く悪気がなかったという。「むしろ『お金を与えている私ってすごい!』くらいの感覚だったそうで、同じ母として理解できないです」と、母親の驚くべき思考回路を明かした。さらに「父親に対しても『なぜ気づかないんだ?』ととても腹が立ちます」と怒りを滲ませた。

本作は、母の不倫など、大人の事情で放置子になった娘のリアルな現状を、放置子の視点から描いている。興味があれば、ぜひ一度読んでみてほしい。




取材協力:山野しらす(@shirasu00mori)
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