長男のお迎えに行きたいのだけど…
ふとリビングを見ると、あんなに騒いでいた理人が、ソファーでコテッと寝てしまっていたのです。
「あちゃー、寝ちゃったか。でも、今寝かしておかないと後が大変だし……」
外は相変わらずの雪。 いつもなら、下の子2人を車に乗せて大地の習い事へ向かいます。でも今日は、理人は深い眠りの中。みおはテレビに夢中。大地の学童は家からすぐそばで、車で往復しても5分くらいです。
「……5分。5分だけなら、大丈夫よね?」
その「たった5分」という甘い考えが、その後の私を地獄へ突き落とすことになるとは、この時の私は微塵も思っていなかったのです。
あとがき:「魔の5分」に潜む、母親の孤独と限界
「5分だけなら」。育児に奔走する母親なら、一度は頭をよぎったことのある言葉ではないでしょうか。日々、分刻みのスケジュールで「戦場」を生きる智美にとって、雪道での移動はあまりにも過酷でした。この物語は、決して彼女が怠慢だったから起きたことではなく、孤独に育児を回そうと必死だったからこそ生まれた「綻び」を描いています。誰にでも起こりうる、日常の延長線上にある恐怖が静かに幕を開けます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

