町内会の脱会に反対する義父…その本音を知って人間性に幻滅
明美さんの地域では町内会を抜けるには、地区の区長に任命されている住民に脱会の意思を伝える必要があります。夫は早速、区長に電話。「町内会を脱会したい」と伝えました。「区長からは、『他のメンバーに事情を伝えるので少し時間をくれ』と言われました。町内会はメンバーの総意に関わらず自由に脱会できるものだと伝えましたが、区長は『とりあえず待ってほしい』の一点張りでした」
すると、翌日、明美さん夫妻は義父から「お前たち、勝手に区長に連絡したやろ!」と怒鳴られました。実は義父と区長は仲が良く、明美さんらから連絡が入った後、区長はすぐ義父に電話。義父は「あんたのところの息子さん夫婦、町内会抜けるって言ってるけど、あんたは了承したの?」と尋ねられたそうです。
これにより、義父とのバトルは再開。夫と義父が激しく言い争う中、明美さんも応戦。「どうしてそこまでお義父さんは町内会にこだわるんですか? 私たちの世代とお義父さんたちの世代はライフスタイルが違うから、同じことができるわけないじゃないですか!」と義父に詰め寄りました。
すると、義父は「みんな嫌でもやってきたんや! 俺も親父から引き継いだ時は嫌やったけど、やり切った。だから、お前らだけ苦労しないのは許せん!」と本音をポロリ。それを聞いた明美さんはますます、「なんのための町内会なんだろう……」と思い、同時に義父の人間性に幻滅しました。
「親って自分がしてきた苦労は我が子にはさせたくないものだと思っていたので、義父の考え方が理解できませんでした」
結局、明美さん夫妻は町内会を脱会できず、町内会費を払い続けることに。しかし、掃除やゴミ拾いなど、町内会の活動には参加しない姿勢を貫いています。
「義父からはそのたびに怒られますが、これが私たちの精一杯。この先、義父がいなくなったら町内会を抜けます」
世代によって受け止め方にギャップがある町内会。明美さんの他にも悩んでいる人は多そうに思えるからこそ、町内会問題が起きた時には行政が間に入るなど、トラブルが発生しにくい社会になってほしいものです。
<取材・文/古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

