面接や取り調べのような質問攻め
もう一つの失敗例は、「相手を知ろう」と思うあまり、つい質問ばかりを繰り返してしまう、いわゆる“質問攻め”のパターンです。
えいこさん(29歳、仮名)は、たけるさん(32歳、仮名)とお見合いをしました。ところが、えいこさんはお見合いを終えて、すぐに交際辞退の連絡を入れてきました。
辞退の理由はこうでした。
「次々と質問をしてくるので、正直、疲れてしまいました」
やりとりは、一問一答の連続。「プロフィールに広告関係とありますが、どんな広告が多いんですか?」
「企業向けの広告が多いです」
「どんな企業ですか?」「何関係ですか?」。
さらに、休日の過ごし方を聞かれて「カフェ巡りや映画を見に行くことが多いです」と答えると、「どのカフェですか?」「何を注文しますか?」「映画はどこで見ますか?」「ジャンルは?」と、まるで面接や取り調べのように、質問が矢継ぎ早に続いたのです。
会話を盛り上げるために、質問をするのは分かります。こうしたタイプは、会話が途切れてしまうのが怖いと思っているのでしょう。
大切なのは、その質問を会話の“入り口”にして、そこから自分の体験や感想を交え、相手にボールを返すことです。これを「フォローアップクエスチョン」と呼びます。
例えば、お相手が「企業向けの広告が多いんです」と答えたら「そうなんですね。実は僕の会社でも去年、新商品の広告を出したんです。そのとき、SNS用に社員みんなで短い動画を作って公開しました。◯◯さんのところでも、そういう工夫ってされているんですか?」
「カフェ巡りをしています」と言われたら、「僕もコーヒーが好きで、よく行くんです。最近は△△のカフェに行きましたよ。◯◯さんはコーヒーで好きな銘柄ありますか?」
このように、相手の答えをきっかけに「共通点」や「自分のエピソード」を添えてから、次の質問へとつなげます。すると会話は自然に広がり、お互いに心地よいキャッチボールが生まれるのです。
フォローアップクエスチョンを意識することで、相手に「ちゃんと自分の話を聞いてくれている」と感じてもらいやすくなり、お見合いの時間はぐっと楽しいものになります。
婚活の場では、ただ質問を繰り出すのではなく、「質問を会話に育てる」ことが、相手と心地のいい会話をする大切なポイントになります。自分は会話上手だと思っているのに、なかなか交際希望がもらえないと思っている人は、自分がお見合いでどんな会話をしているか、もう一度振り返り、改善してみてくださいね。
