スポーツに怪我はつきものですが、できるだけ早く、安全に復帰するためには適切なリハビリが欠かせません。特にサッカーやラグビーのような激しい接触や切り返し動作の多い競技では、競技復帰に向けて焦らずリハビリしていくことが重要です。今回は、スポーツの怪我の対処法について、「武蔵野アトラスターズ整形外科スポーツクリニック」の田島先生に解説していただきました。

監修医師:
田島 祐基(武蔵野アトラスターズ整形外科スポーツクリニック)
杏林大学医学部卒業。その後、杏林大学医学部整形外科学教室、久我山病院、小山記念病院、東大和病院で経験を積む。2021年、東京都武蔵野市に位置する「武蔵野アトラスターズ整形外科スポーツクリニック」の院長に就任。ラグビーチーム「横河武蔵野アトラスターズ/アルテミ・スターズ」チームドクター。日本整形外科学会専門医。
編集部
スポーツで怪我をしたら、まず何をすべきでしょうか?
田島先生
まずは「RICE処置」を実施しましょう。特に捻挫や打撲は、すぐにアイシングをすることで腫れや痛みを抑えられます。その後、できるだけ速やかに整形外科を受診してください。初期対応をしっかりおこなうことで、回復がスムーズになります。
編集部
RICE処置とは?
田島先生
安静(Rest)・冷却(Ice)・圧迫(Compression)・挙上(Elevation)の頭文字をとって「RICE」です。怪我をしたら、まずは競技を中断し、冷やしながら患部を強めに押さえ、可能であれば心臓よりも高く上げるという処置です。特別な技術を要さず誰でもおこなえる処置なので、ぜひ覚えておいてください。
編集部
応急処置後、医療機関ではどのようなことをするのですか?
田島先生
まずはレントゲンやエコー検査で、骨折や靭帯断裂などがないか確認します。状態によっては追加でCTやMRIなどの画像検査をおこないます。骨折や膝の靱帯断裂などがあった場合は手術が必要になることもあるので、できるだけ早く受診して検査を受けましょう。
編集部
骨折や膝の靱帯断裂以外では、どのような処置をおこなうのでしょうか?
田島先生
「脱臼などの整復処置が必要な場合」「何らかの固定が必要な場合」「経過観察しながら回復を待つ場合」などが考えられます。経過観察と言っても、ただ回復を待つのではなく、リハビリをしながらより早期の回復や競技復帰を図っていきます。
※この記事はメディカルドックにて<スポーツの怪我の対処法>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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