
土日はお家でゆっくり漫画三昧!2025年上半期にバズった漫画を紹介する。
アラサー婚活女子・アイコと、合理主義な年下男子・こうきの恋を描いたラブコメ漫画「『女はおごられて当然』と思ってる昭和引きずり女が、婚活した話」。マッチングアプリで出会った2人だが、初デートでこうきが「1円単位のワリカン」を提案し、アイコは衝撃を受ける。一見わかりあえないと思われた2人が、お互いを理解し、惹かれ合っていく姿が描かれる。今回は、作者のコニシ ナツコさんに創作秘話を聞いた。
■誰も悪者ではない


本作には、独自の価値観を持つアイコとこうきに加え、「今独身だったら絶対結婚しない」と言い切る既婚者・きよちゃんが登場し、物語に彩りを与えている。このきよちゃんのセリフは、作者の知人が実際に言った言葉だという。コニシさんは「そのとき私は結婚してみたいけどできない時期だったので、『離婚してみてから言ってよね』と思ってしまった」と当時を振り返り、立場の違う人間の結婚観がおもしろいと感じて作中に取り入れたと明かす。
作品を描くうえでこだわっていることについてコニシさんは「どんな価値観を持っている人物でも、その人にとってはその価値観が正義だということ。本当は誰も悪者ではない」と語る。誰から見るかという視点によって悪者に見えるだけだと意識しているという。また、主人公のアイコにはイラッとしてしまう面もあるかもしれないが、「人間の弱さのひとつとして恐れずに描きたい」と話した。
■迷いがあるなら挑戦を
婚活経験のあるコニシさんから、読者へのメッセージをもらった。「結婚や婚活に対して、周りはいろいろなことを言ってきますよね。メディアを通してさまざまな情報や意見が耳に入ってくるので、『何が自分の本当の気持ちなのかな』って見失って当然だと思います」と語る。
しかし、「少しでも迷いがあるなら挑戦してみたらよいと思います。行動することでわかることは必ずあると思うので」と、結婚や婚活を考えている読者へエールを送った。
固定観念を覆す年下の彼の言動に、アイコがいつしか惹かれて変わっていく様子が描かれる本作。読者が「わかる!」と共感できるポイントも多いので、ぜひ一度読んでみてほしい。
取材協力:コニシ ナツコ(@natsukoni81)
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