貯蓄が大の苦手だったという青木さんが、実際に行った節約術や投資の第一歩などを赤裸々に記した一冊です。それまで貯蓄・節約が苦手だった青木さんが書籍を出すにいたった背景や想いを聞くインタビュー後編では、お金については対照的だったご両親のこと、50代を生き抜くヒント、家族との今後のことなどを聞きました。
公務員だった亡き両親の、対照的な“お金まわり”
――本書には貯蓄が苦手だった青木さんが実際に行った節約術や投資の第一歩などについて書かれていますが、一方でこれまでの習慣があるので、たとえば買いたいモノが自由に買えないなどのストレスはありませんか?青木さやか(以下、青木):最初は思いました。自分の収入や支出を改めて整理する中で、こんなこと、知るんじゃなかったって。知らなくていいことを知ってしまったと。とても心許なくなりましたが、同時に今までどうしてちゃんと貯めていなかったのだろうとも思いました。
今さら気づいても仕方がないと思いつつ、後悔も生まれましたし、みんな何にもわたしに教えてくれず貯めていたのかという、よくわからないけれど、「みんなずるい!」みたいな感情も出てきました(笑)。
――インタビューの前編では担当の税理士さんに「使いすぎ」と言われても意識はそれほど変わらなかったと言っていましたが、ほかに決定的な出来事があったということでしょうか?
青木:ある時、後輩に「青木さんいつもおごってくれますけど、僕のほうが資産ありますからね。しっかりしてください」って言われたことが大きかったですかね。それは、わたしのことを心配してくれての言葉だったのですが。
あと、わたしの両親はともに同い年の公務員で、同じ金額をずっともらってきていました。両親は離婚していて、父は67歳で、母は77歳で亡くなったのですが、母は株など数千万の遺産をわたしと弟に遺した一方で、父は4000円しかなかった。わたしは父に似ているんですよ。
「父も最期は不安だったと思う」
――身近に対照的な例があったということ。青木:いくら稼いだのかではなくて、お金の使い方が父親に似ているんです。わたしは保護犬・保護猫の活動をしていますが、父もボランティア活動をしていました。ボランティア活動をするわ、お金がないわで、すごく似ていた(笑)。そんな父ですが、すごく楽しく生きているように見えました。
母はどこにも行かないし、テレビを観ながら「こんなとこ行けたらいいね」といつも言っていました。「行けばいいのに」と思っていましたが、結果的には母親に遺してもらってありがたいなと思うんです。父の生き方も素敵でしたけどね。
――こうして本にまとめることで人生の漠然としていたお金の不安が消えていくのはいいことですよね。
青木:そうなんです。少しですけど、それはすごくよかったと思います。若い頃から対策をしていて一生追いつけないなという人もいますけど、それはまあ仕方がない。ただ、わたしはまだ若いですし、娘はまだ高校生で、父よりも長く生きるかもしれないから、ちゃんと貯めておかないとまずいだろうと思います。父も最期は不安だったと思うんです。
――浪費のクセが株式などの投資のほうに移り、いいバランスを取れているのではないでしょうか?
青木:お金や株、投資も自分の人生の趣味に加わった感じはしています。だからお金の使い道がなくなったわけではないんです。美味しいレストランに行きたい欲求はありますし、それにプラスして母が遺してくれたものだけでなく、自分でも新たに株を買ってみたりしているという感じです。

