警察に通報されて、心臓が波打つ
遠くから、赤い回転灯が雪の夜を切り裂いて近づいてくるのが見えました。 ほどなくして、3人の警察官が車から降りてきました。
「通報された方は?」
「私です」
男性が答え、状況を説明し始めました。私は理人を抱っこしたまま、震えが止まりませんでした。みおが家の中から不安そうに顔を出しています。
「お母さん……?」
警察官の一人が、私に鋭い視線を向けました。
「お母さん、とりあえず家の中に入りましょうか。お子さんも冷え切っています。お話を聞かせてください」
近所の人の目が怖い。自分がしでかしたことの重大さが、じわじわと、しかし確実に私の首を絞めていくようでした。
あとがき:「通報」という刃と、守られた命
見知らぬ男性からの「警察に通報しました」という言葉。それは、一生懸命に家族を支えてきた智美にとって、全人格を否定されるような宣告だったはずです。しかし、男性の厳しさは、裏を返せば理人の命を救うための最善の行動でもありました。近所の目や警察への恐怖に震える智美の姿を通して、私たちは「社会の中で子どもを守る」ということの重さと、取り返しのつかない一線について深く考えさせられます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

