
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。
今回は2025年10月頃からSNSなどに投稿され始めた『ロリギャルばにーず』(原作:akarichan、作画:月代)に注目し、同シリーズのエピソード『彼女が家に帰りたくない理由』をご紹介しよう。
同シリーズは、ロリィタとギャルの見た目をした可愛らしいうさぎのキャラによる日常を描いた作品。以前ロリギャルばにーずのX(旧Twitter)に『彼女が家に帰りたくない理由』が投稿されると、約7000もの「いいね」が寄せられている。そこで原作担当のakarichanさんと作画担当の月代さんに、同作について話を伺った。
■ロリィタファッションを認めてくれない母と三者面談に…

ある日、担任の先生から「進路希望 1月中に提出しろ~」と言われる、高校生のロリちゃんとギャルちゃん。ギャルちゃんはサクサクと記入を進めている一方で、ロリちゃんの進路希望を書く紙は空欄のままだった。
後日、三者面談をおこなうために母と学校にやってきたロリちゃん。母は同級生を見るや否や「みんなこんなまともなのに」「どうしてあんたはそんな格好ばかり」と苦言を呈し…。
読者からは「先生の言葉が素敵すぎて涙を流してしまった…」「持つべきはやっぱり友だね」といったコメントが上がっていた。
■『ロリギャルばにーず』が誕生したきっかけとは?

――『ロリギャルばにーず』が誕生した経緯について教えてください。
akarichan:Y2Kという言葉をよく目にするようになった昨今ですが、私自身がドンピシャ平成ギャル世代かつロリィタ世代だったため、そんな正反対の子2人の日常を描いてみるとどうなるだろう?と想像したのがきっかけです。
「akarichan企画」と称してSNSで3本同時に漫画連載に挑戦していたのですが、『ロリギャルばにーず』はその中の1つとして誕生しました。3つの中の1つは絶対高校生ものにしたい! と当初からテーマは決めていたので、そこから膨らませていったのが今の彼女たちです。
高校生にするなら、入学したての初々しさが消えて、受験にはまだ追われていない「一番高校生をエンジョイできそう!」な2年生にすることも決めていました。あとはモチーフを様々な国や年代で親しまれているうさぎにしよう、とか、片方は無口にしよう、とか。
また、私自身絵を描く仕事もしており、作画を自ら担当することもちょっと考えたのですが、スケジュールはもとより小さくて可愛い生き物が壊滅的に描けないことに気づいてしまい、お友達の月代さんに泣きついて絵をお願いすることにしました。可愛いSDキャライラストをたくさん描いていることを知っていたので、動物を描いてもらっても絶対可愛いはず! と、当初から信頼しており、ご覧の通り最強に可愛い彼女たちを産み出してくれました!
月代さんが担当でなければ今と全く違う形になっていたと思います。私の妄想と無茶なお願いを月代さんが引き受けてくれたことが、「誕生」につながりました。
月代:akarichanさんはやりたいことがたくさんある方で、いつも面白そうな企画(の前の発想など)をお話ししてくれていました。その中で「ゆるキャラの漫画をやりたい」というものがあり、実際に自分でお話を考え、絵を描き、投稿をしていたのを見守っていたのですが、ある日「作画をしてみないか」と声を掛けていただいたのがきっかけです(その時akarichanさんが描いていたのは社会人のハムスターのお話でした。かわいいけどちょっと毒っ気があり、未だに続きを描いて欲しいと思っています(笑)。
私は普段人間のキャラクターイラストを描く仕事をしていてかわいい動物のキャラクターを描いたことはあまりなかったのですが、チャレンジするのも楽しそうだなというのと、やはり漫画はひとりで作り上げて更新し続けるのが大変。お話を考える担当と絵を描く担当に別れたら負担も半分でハードルも下がるし、なによりakarichanさんなら信用ができるなと思い、お引き受けしました。
――『彼女が家に帰りたくない理由』を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
akarichan:ロリちゃんは無口なキャラクターなので、いかにセリフを言わさず、でも感情を見せられるか、をプロット上で組みました。
『ロリギャルばにーず』を始めて以来、初めて辛い環境や感情を入れ込んだストーリーだったので、読んでくださっている方々に受け入れてもらえるのか、低頭身のキャラクターで成立するのか、という実験でもありました。
そのため、人間キャラクター漫画で行うような詳細なシナリオは省き、数ページ、コマ数少なめで終えられるようにしています。本当はもっとロリちゃんの過去や背景を入れ込みたかったので、人間キャラだったら60ページくらい使ってしまったかもしれません(笑)。
また、このストーリーは「こうだったらいいな」という理想がゴリゴリに入っています。どんなに辛いことがあっても、友達はもとより、身近な大人である先生や、変わろうと努力できる両親等、「救いがあって欲しい!」という願いをギュッと込めています。
月代:ロリちゃんは無口な上に表情の変化も控えめで、このお話の中でもいつもと同じおすまし顔をしているように見えますが、実はどんよりとした憂鬱な表情をしています。
ずっと目線が下がり気味で誰とも目を合わせていなかったり、顔色が良くなかったり……不安なのか言いたいことをこらえているのか、手を前で重ねたままだったり。
感情表現が豊かではない上に、デフォルメされたキャラクターでその微妙な塩梅を描き分けるのは難しいのですが、そこもイラストレーターの腕の見せどころだなと思い、楽しく作画をしていました。いつも楽しげな彼女たちの普段と違う表情を見せる瞬間を、見逃さずに読んでいただけると嬉しいなと思います!
――『ロリギャルばにーず』を描くうえで原作担当のakarichanさんと作画担当の月代さんは、具体的にどのような流れ制作を進めているのでしょうか?
akarichan:まずakarichan担当パートですが、プロット(簡単なシナリオ)制作から開始します。その時点でページ配分も決めていて、全体のページ数が確定します。
次にA4用紙を四つ折りにして、1枚につき4ページ分、シャーペンでざっくりしたネーム(コマ割りや吹き出し位置、キャラ配置がわかる漫画のラフ)を描きます。シナリオのどの部分がどのコマに配置されているかや、大体の構図や表情イメージが月代さんに伝わればいいや!というラフなものなので、ものすごく作画崩壊しています(笑)。
ここからは月代さんの担当パートで、プロットとネームを元にめちゃくちゃ可愛いカラー漫画に仕上げてくれます!!ここでほとんど完成です!表情やちょっとした仕草が加わり、一気にキャラクターに命が吹き込まれます。
最後に相互確認しつつ、吹き出し位置を調整し「読んでほしい順番で読んでもらえる」ようにしたり、色の微調整を行ったりしています。投稿時間ギリギリまで練っていることもよくあります。
――2026年の目標や展望について教えてください。
akarichan:多くの方に彼女たちを好きになっていただけるのが何より嬉しいので、これからもひたすらストーリーを書き続けていこうと思います! より身近に感じていただけるとhappyです! あと、これは目標というよりは野望なのですが、グッズとか!書籍とか!「物」になって欲しいよ~~!と常々思っております。手にとってこねくり回してみたい。企業の方……ぜひお声がけください(笑)。
月代:単純でかわいいだけのキャラクターではなく、深い部分も魅力的な子たちなので、そこをたくさん描いていけたらなと思っています。そして、たくさんの方に「彼女たちのことをもっと見たい、知りたい」と思っていただけたら僥倖です。あとやっぱり、書籍やグッズになって欲しいですね。
――読者へメッセージをお願いします。
akarichan:いつも『ロリギャルばにーず』を応援いただいている皆様、また、今回初めて目にしてくださった皆様。見つけてくださって本当にありがとうございます!
去年10月にXにて投稿を始めたのですが、当初はいいねが10件も付かないことが多く大苦戦していました。それでも、数字なんか知らん!と2人3脚で描き続けていると、どんどんキャラが勝手に動くようになり、こうして皆様に出会うきっかけを運んできてくれるようになりました。
これからも彼女たちの世界を一緒に楽しんでいただきたく思っておりますので、応援よろしくお願いします!
また、3月27日よりネットプリント第2弾を開催中です!「ファミリーマート」「ローソン」「ミニストップ」に設置されているプリンターにて、コンテンツ番号入力画面で、「AAU00001」「AAU00002」「AAU00003」「AAU00004」「AAU00005」を入力していただくと画像を選んでプリントできます。
可愛いイラストを2人で準備したので、ぜひぜひゲットしてもらえると嬉しいです!これからもよろしくお願いします!
月代:SNS上では見てくれた人やいいねとリアクションをしてくれた人が数字で可視化されます。最初は鳴かず飛ばずで、何が良くないんだろう、魅力が足りないのかなと悩んでいましたが、年始頃から見てくれる人も増え、とても嬉しかったです。
もっとたくさんの人に見てほしいと拡散してくれたり、この子がかわいい、この展開が最高と声に出してくれている皆様、ありがとうございます。励みになっています!
今回皆様の応援の力もあり、このような場をお借りすることもできました。嬉しいを嬉しいでお返しできるよう、この先も楽しい企画やお話を考えていますのでお楽しみにお待ちいただければ幸いです。今後とも『ロリギャルばにーず』をよろしくお願いいたします!

