
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回取り上げるのは、SNSにエッセイ漫画を投稿しているをぎくぼ虫さんの『東日本大震災のボランティアに参加した時に聞いた忘れられない言葉』だ。
同作は、をぎくぼ虫さんが東日本大震災のボランティアに参加した際の様子を描いた1ページ漫画。以前をぎくぼ虫さんのX(旧Twitter)にポストされると、多くの人の関心を集めて4.4万もの「いいね」が寄せられている。そこで作者のをぎくぼ虫さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■一見すれば“ただの瓦礫”でも数日前までは誰かの家だった…

東日本大震災のボランティアに参加し、日が暮れるまで瓦礫の撤去作業をおこなったをぎくぼ虫さん。作業を終えて他のグループを待つなか、グループのひとりが疲れて瓦礫に座っている人に対して「あの…ちょっといいですか?」と声をかける。そして、「立ちましょう」「そこ、人の家なので」と続けた。
すると、言われた人は「あ、そうですよね すいません…」と反省し、注意した人も「こちらこそ出しゃばってすいません」と謝る。その時、をぎくぼ虫さんは注意した人の言葉に感動するとともに、“ただの瓦礫でも数日前まで誰かの家の一部”だったことに気づけなかった自分が情けなく思うのだった。
読者からは「注意した方と言われた方のそれぞれが大人の対応で素晴らしい」「読んでいてハッとした」といった反響が上がっていた。
■いろいろ考えた末に描こうと決めた作者のをぎくぼ虫さん

――『東日本大震災のボランティアに参加した時に聞いた忘れられない言葉』を描いたきっかけをお教えください。
現地の方でも「いつまでも被災地扱いされたくない・忘れて欲しい」といった様々な意見があるので描くべきか本当に迷ったのですが、震災から15年経ってもまだ完全には復興しているように思えず、地震が多い日本の今後のことも考えて絶対に風化させてはいけない、少しでも気に留めるきっかけになれば、描くのも自分の責任なのでは、気付けなかったことへの反省の意味も込めて、などいろいろ考えた末に描こうと決めました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
注意した方も決して注意したくて言ったわけではなかったこと、注意された方も言ってくれたことに感謝していた、ということが伝われば嬉しいです。
――話は少し変わりますが、エッセイ漫画を描くようになった経緯もぜひお聞かせください。
以前に店員でも警察でもない謎のおじさんに万引き犯と決めつけられて尋問を受ける、という個人的には面白いと思った経験がありまして、その話を飲み会で友達に披露したのですが、全くウケなかったのが悔しくて漫画にしたというのが描き始めたきっかけです。
――2026年の目標や展望について教えてください。
今年の目標は「現状維持+1歩」で、展望はネームやプロットで止まってるマンガが幾つかあるのでそれを全部出し切るつもりです。
――読者へメッセージをお願いします。
なるべく読みやすいように気をつけて描いているつもりなので、気軽にフラットな気持ちで読んでいただけると嬉しいです。感想などいただけるともっと嬉しいです。マンガのご購入もしくはご支援して下さるならもっともっともっと嬉しいです(笑)。
また、2026年は6月7日にコミティアという同人イベントでエッセイ漫画の新刊を出す予定なので、ぜひチェックしてくださいませ。

