口内炎が一度に多くできる原因は何?メディカルドック監修医が、ストレス等による免疫力低下やウイルス感染、全身疾患の可能性とその対処法を詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「口内炎が急にたくさんできる」のはがんの可能性がある?考えられる病気を医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修歯科医師:
豊栖 久美子(歯科医師)
国立大学歯学部卒。一般開業医にて勤務後、医療法人の歯科部門として開業する。一般診療に加え訪問診療に携わる。出産後は歯科医師国家試験の予備校に勤務。生徒の指導に加え、記事の執筆・監修、国試の解説動画の作成を行う。現在は歯科医院のHPの記事・コラム作成などWebライターとして活躍中。
「口内炎が急にたくさんできる」症状で考えられる病気と対処法
口内炎が急にたくさんできると痛いし不安ですよね。これらの原因はストレスや疲労などの免疫力低下から口腔癌やウイルス性のものまでたくさん考えられます。どんな病気が原因なのか、またその対処法についてもこちらでご紹介するので、口内炎でお困りの方は参考にしてください。
口腔内に口内炎が急にたくさんできる症状で考えられる原因と治し方
口内炎とは口腔粘膜や舌など口腔内全般にできた炎症を指します。一口に口内炎と言っても、原因や症状はそれぞれ異なります。免疫力低下やウイルス性、全身疾患の関与など原因は様々です。
一番多く見られるアフタ性口内炎は、生活リズムの崩れやビタミン不足、ストレスなどによる免疫力低下で引き起こされます。円形で白っぽいのが特徴で赤みや腫れ、痛みがあるのが特徴です。通常1〜2週間で自然に治りますが、痛みがひどい場合は鎮痛薬や塗り薬等の市販薬を使用しましょう。歯科や内科でも処方してもらえます。
ウイルス性の口内炎には、水痘、口唇ヘルペス、ヘルパンギーナ、手足口病、帯状疱疹などがあります。口腔内の口内炎の他に、発熱や皮膚症状などの全身症状が多くの場合みられます。
ほとんどの場合は軽症で自然に治ることが多いですが、まれに重症化することもあるので、高熱が出ている場合や、痛みが強烈で我慢できない場合、ぐったりしている場合は内科への受診をおすすめします。特効薬があれば抗ウイルス薬を処方してもらえる場合があります。ウイルス性の感染症の場合、周囲の人に感染してしまうこともあるので手洗いやタオルの共有を避けるなど感染予防にも気を付けましょう。
一番怖いのが、全身疾患が関与している口内炎です。天疱瘡や類天疱瘡などの自己免疫疾患や口腔癌、白血病、ベーチェット病、潰瘍性大腸炎などの重篤な全身疾患などが考えられます。2週間以上たっても治らない、元々全身疾患がある場合は医療機関で相談してください。
舌に口内炎が急にたくさんできる症状で考えられる原因と治し方
舌にも口内炎がたくさんできることがあります。疲労やストレス、栄養不足などによる生活習慣の乱れや乾燥などによる免疫力の低下が原因のものがほとんどです。また、喫煙によるニコチン性口内炎は舌や口腔粘膜に白斑がみられることがあります。
痛みが強い場合は鎮痛薬や塗り薬を使いましょう。
通常は1〜2週間で自然に治りますが、舌癌、ベーチェット病、潰瘍性大腸炎などの重篤な病気やエイズや白血病などの免疫不全症などと関連することもあります。口内炎の形がいびつである、範囲が広がっている、口内炎以外に全身症状がある、2週間以上治らない場合は歯科や内科などの医療機関を受診しましょう。
「口内炎が急にたくさんできる」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「口内炎が急にたくさんできる」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
全身性疾患と口内炎は関係ありますか?
豊栖 久美子(医師)
全身性疾患が原因で、口内炎ができることもあります。たかが口内炎と侮ることなく、2週間以上治らない、何度も再発する場合は医療機関を受診してください。口腔癌やベーチェット病、潰瘍性大腸炎などの重篤な病気が隠れている場合があります。また、発熱や皮膚にも症状があればウイルス性の感染症の疑いがあります。内科を受診しましょう。
口内炎が繰り返しできる場合は何科に受診するのが良いですか?
豊栖 久美子(医師)
歯科、内科、耳鼻咽喉科などの医療機関を受診しましょう。口腔内や舌、唇に症状が限局している場合は歯科に、全身症状がある場合は内科、のどに痛みや口内炎があり全身症状がある場合は耳鼻咽喉科をおすすめします。検査をしてもらえたり、お薬を処方してもらえます。
特に危険な口内炎の症状について教えてください。
豊栖 久美子(医師)
危険な口内炎の症状についてまとめました。参考にしてください。
・2週間以上治らない
・頻繁に再発する
・出血を伴う
・徐々に大きくなっている
・境界が不明瞭
・しこりがある
上記のような症状があれば医療機関を受診することをおすすめします。

