エルニーニョ現象が発生するとどうなる?
日本においてエルニーニョ現象が発生すると、一般的には冷夏になりやすい傾向があることが知られています。本来であれば、夏は太平洋高気圧が日本付近を覆い、厳しい暑さと晴天をもたらします。しかし、エルニーニョ現象が発生して積乱雲が発生する海域が東へずれると、日本付近への太平洋高気圧の張り出しが弱まってしまいます。その結果、梅雨前線が日本付近に停滞しやすくなって日照時間が減少したり、北からの冷たい空気が流れ込みやすくなったりするため、気温が低くなります。
気象庁:エルニーニョ現象が日本の天候へ影響を及ぼすメカニズム
2026年夏はエルニーニョ現象でも冷夏とは限らない
しかし、2月24日に発表された最新の暖候期予報では、エルニーニョ現象の発生が予測されているにもかかわらず、6月から8月にかけての気温は、全国的に平年より高いと予想されています。
気象庁「夏の天候の見通し全国 (6月~8月)」
全国的に平年より気温が高い確率が50%~60%、平年より気温が低い確率は10%となっており、冷夏になる確率はかなり低くなっています。暖候期予報で夏の気温が高くなると予想される根拠として以下が挙げられています。
・地球温暖化の影響により、地球全体で大気全体の温度が底上げされた状態にある
・偏西風が北寄りに通るため南からの暖かい空気が入りやすい
・太平洋高気圧の張り出しが強い
これらの要因が重なることで、日本付近は暖かい空気に覆われやすく、エルニーニョ現象の兆候がありながらも高温になると予想されています。
