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なぜ岡村靖幸は業界に“人気があるのか”…ケンティーとの共演が照らし出した“二つの顔”

なぜ岡村靖幸は業界に“人気があるのか”…ケンティーとの共演が照らし出した“二つの顔”

 岡村靖幸と中島健人が、TVアニメ「ガンバレ!中村くん!!」(TOKYO MXほか)オープニングテーマのアニメソング「瞬発的に恋しよう」で、コラボレーションしていることが明らかになった。4月2日には同アニメの放送がスタートし、同日0時に楽曲も公開。オープニングテーマに起用された「瞬発的に恋しよう」は、岡村靖幸の直感による中島健人へのオファーから実現したという。

 音楽的な話題性は十分にある。だがその一方で、どこか拭いきれない“引っかかり”が残るのも事実だ。それは、「なぜ岡村靖幸は業界に人気があるのか」という素朴でありながら本質的な疑問である。そしてその違和感の正体は、岡村靖幸という存在が内包する“二重構造”にある。現場を共にした関係者は、こう振り返る。

「フラットな人で、感情の起伏もあまり感じない印象でした。いわゆるカリスマ然としたタイプではないんですが、野菜ばかり食べているのも見かけました。菜食主義かどうかは不明ですが、『vegetable』という曲も作ってますよね(笑)」

 ステージ上では濃密なエネルギーを放ちながら、日常では拍子抜けするほど穏やかで、どこか小動物のよう。その落差が、彼の人物像に独特の奥行きを与えている。

過去を抱えながらも支持される

 一方で、マスコミ業界や音楽関係者の間では、彼に対する評価は極端なほど高い。

「音楽性に関しては、唯一無二の天才だと言っている人が多い。マスコミにはいわば“信者”に近い支持層がいるんです。ただ、一般的にはそれが見えにくい。認知も決して高いとは言えず、『ミルクティー』くらいしか知らないという人も普通にいますよね。スーツを着たおじさんが歌っている、というイメージだったり」

 一般層と業界内での認識は異なる。ある層にとっては“天才”でありながら、別の層にとっては“断片的に知っている存在”。 岡村靖幸は過去、薬物問題で複数回の不祥事を起こしている。今の日本社会においては、一度の過ちでキャリアが断たれるケースも少なくない。それでもなお、彼は音楽シーンに存在し続けている。そして、トップアイドルである中島健人との共演に至ったという事実は、象徴的な出来事だ。

 現代的なコンプライアンス感覚とセルフプロデュース力を備えた中島と、過去を抱えながらも業界内で支持され続ける岡村靖幸。この組み合わせは、日本のエンタメが抱える矛盾そのものを浮かび上がらせる。

 人はセカンドチャンスを得るべきなのか。それとも、サードチャンス、あるいはそれ以上を与える社会であるべきなのか。岡村靖幸という存在は、その問いを静かに、しかし確実に突きつけている。

(小津うゆ)

配信元: アサジョ

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アサジョ

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