もう友人に振り回されたくない
あの時、「もう帰る」って言えば良かったのに。結局、せっかく来たからって紅葉を見て、そのまま帰った。10年前から、さえこは変わってないんだよね。大事な予定より、彼氏や自分の都合が最優先。
「10年も前から、私の時間を平気で奪ってたってことだよね。あの時の私、なんで怒鳴らなかったんだろう」
「優しすぎるんだよ、あかねは。でも、今のあかねは風香がいるんだし、無理に自己中心的な人に振り回されなくていいと思うけど?」
マサトの言葉に、私は少しだけ泣きそうになった。そう、もう私には、無駄に待つ時間も、さえこの理不尽な言い訳に付き合う体力もないんだ。
あとがき:時間の奪い方と、優しさという弱点
2時間待たされた紅葉の日のエピソードは、さえこさんの身勝手さが「クズ」という言葉で表現され、その根深さを象徴しています。あかねさんが当時怒鳴れなかったのは、彼女の優しさであり、同時に「対立を避ける」という長年の習慣的な弱点でもあります。
マサトさんの「もういい加減にしてもいい」という言葉は、これからあかねさんが行動を起こすための決定的な後押しとなりそうです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

