
堀海登&佐藤友祐がダブル主演を務めるドラマ「フェイクファクトリップス」が、4月24日(金)深夜0時よりFODにて配信、4月30日(木)よりBSフジにて放送が開始される。本作は、シリーズ累計45万部突破の末広マチによる同名人気BLコミックを実写ドラマ化したラブストーリー。仕事はできるのに恋愛スキルは高校生以下な大人2人による、ウブきゅんラブバトルを描く。
高校時代からのライバルで、就職先で偶然再会した営業部同期の良と全。負けず嫌いな2人は、ひょんな言い合いから「先に相手を落とした方が勝ち」という最高に頭の悪い恋愛勝負を繰り広げることに。
本作で、営業1課のエース・四ツ谷良を演じる堀と、営業2課のエース・志藤全を演じる佐藤にインタビュー。お互いへの愛と本作の魅力をたっぷりと語ってもらった。
■堀「一緒にお芝居したらすごく仲良くなってた」
ーーすでに撮影は半年以上前に終わっていると聞きました。お2人は本日久しぶりの再会になるのでしょうか?
堀:…と、言いたいところなんですけど、2日前に僕んちでご飯を食べてお酒を飲んでいました。
ーー仲がいいんですね。
堀:しょっちゅう会っていますね。
ーー以前からお友達だったんですか?
佐藤:今回で仲良くなりました。昔1回、お互いがアーティスト活動している時に、ライブで共演したことはあったんですよ。でも、そのときは「どうも」くらいの挨拶をした程度で。
堀:それが、8年前くらいなんですよ。今回ちゃんと共演して、一緒にお芝居したらすごく仲良くなってたっていう感じですね。
■佐藤「もうベストマイフレンドです!」
ーー意気投合するきっかけがあったのでしょうか?
佐藤:撮影の2日目ですね。
堀:1日目がすごくシリアスなシーンだったんですけど、2日目が1日目に比べたらちょっとポップな感じの撮影が多かったんです。その時に僕が「僕ってこういう人間です」っていう、85%くらいの僕をさらけ出しました。
ーー100%じゃなかったんですね(笑)。
堀:さすがに一気に100%まではいけなかったんですが、さらけ出したら、一気に距離が縮まった感覚がありました。
ーー2日前もお2人で会ったんですか?
佐藤:そうですね。その前も1週間前くらいに会っているし、今日から5日後にもまた会うもんね?
堀:(笑顔で頷く)
ーー親友ですね。
佐藤:もうベストマイフレンドです!
堀:この作品のおかげで友祐くんのベストフレンド(笑)になれてうれしいですね。
■堀「すごく運命を感じます」
ーーお2人で遊ぶ時は何をしているんですか?
佐藤:ご飯を食べるか、お酒を飲むか、ゲームするかですね。
堀:あと、「フェイクファクトリップス」のキャストのみんなでキャンプにも行きました。でも、他の方とは撮影が終わってから会ってないかも。どうしても友祐くんとは一緒に過ごした時間の長さも濃さも違いすぎて、グッと距離が縮まったので、何かしたいなと思うたびに「友祐くん一緒に行かない?」って誘っています。そのくらいの関係性になりましたね。
ーーそんな仲良しなお2人ですが、お互いの印象を今回の役柄の相違点に絡めて教えてください。
堀:他己紹介ってことですか?佐藤友祐です。志藤全を演じました。確か、全の誕生日が6月16日で、友祐くんが6月11日なんですよね。
佐藤:そうなんです。僕は5月30日生まれで、良が5月25日なんです。
ーーお2人とも役柄と誕生日が近いんですね。
佐藤:たまたまなんです。
堀:しかも全も良も、友祐と僕も、ドラマの放送期間中に誕生日を迎えるんですよ。すごく運命を感じますね。さらにMBTIもそれぞれ役と同じだった気がします。僕はENFJ(主人公)で。
佐藤:僕はISTP(巨匠型)です。
堀:僕の中で志藤全と佐藤友祐が同じ人間だなっていうくらい、性格が似ていて重なる部分が多いんです。僕の中で思い描いていたキャラクター像がまんま友祐くんで、全として存在してくれたので、すんなりこの世界に入れました。本当に全を演じてくれてありがとうと伝えたいですね。
佐藤:(照れて無言で頷く)
■佐藤「お互いに役と性格の部分が似てる」
ーーどこが一番全と似てるなと思いますか?
堀:性格がまんまですね。ツンデレだし、猫っぽいんですよ。最初ツンとしたクールな感じなんですけど、知れば知るほど子どもっぽい部分も見せてくれるし、すごく内面が柔らかいし、スルメタイプですね。知れば知るほど好きな味になる。
佐藤:僕は、海登の最初の印象は“陽キャ”でした。夏だったのでノースリーブみたいなちょっとダル着っぽい服を着ていて、“陽”だなって。結果的に陽キャでした(笑)。良もまた周りを照らす太陽みたいな存在なので、本当に四ツ谷良という役にぴったりなんですよ。最初、僕も全みたいにそういうタイプは苦手なのかなって勝手に思ってたんですけど、よくよく考えたら僕の周りって仲良くなる人ほどそういうタイプが多いってことにも気づいて。結果的にこういう根っから明るい人の方がバランスが取れていいんだろうなって思いました。
ただ四ツ谷良は、ゴツくてスパダリみたいな完璧なイメージがあるけど、話数を重ねていくごとに少し女々しくて弱い部分とかも見えてくるので、そういう優しくて繊細みたいな部分も海登にぴったりやなと。海登、意外と気にしいなんですよね(笑)。だから、お互いに役と性格の部分が似てるなって思います。
堀:本当にキャスティングの方たちはすごいなってずっと思ってます。もちろん違うところもたくさんありますが、こんなに素の自分に近くて、共通点が多い役を演じるのは僕は初めてなので、ずっと感動していました。
■堀「僕と良の弱いところが重なって、実写版の四ツ谷良が完成する」
ーー自分と似た役は演じやすいですか?
堀:演じやすい部分と難しいなって思う部分があります。全く違う役の方が役として捉えられるから、人物像を作りやすいんですよ。今回みたいに自分に近いと「あれ?今って自分になってない?役として生きられているのかな?」みたいな葛藤がたまにあって。でも、それも、シーンを演じる上でいいスパイスになっているのかなとも思います。僕が演じるからこそ僕の弱いところと良の弱いところが重なって、実写版の四ツ谷良が完成するのかなとも考えたので、すごく深いお芝居ができた気がしています。
ーー確かに、それこそが四ツ谷良を堀さんが演じる意味なのかもしれないですね。佐藤さんはどうですか?
佐藤:本当に作品によりますね。
■佐藤「衣装を着るとスイッチが入る」
ーー今回はどうでした?
佐藤:今回は演じやすかったです。そもそも全は最後の最後に心を開くけど、途中までは強がって攻め側にまわったとしても空回って上手くいかなかったり、まだぎこちない部分があったりと、常に自分を作っているという役だったので、すごくやりやすかったです。今回はBLというジャンルで、「美しくしたい」という思いがある中で、イケメンを演じなきゃならない。そういうのも一つのフックとなって、僕もそこに徹しなきゃという意識があったので、入り込みやすかったのかなと感じます。
堀:彼がすごいのが、撮影中以外の時もずっと姿勢がよく、スンとしてて。常に「志藤全です」みたいな感じで存在してたんですよ。
佐藤:馬鹿にしてますよ、これ(笑)。
堀:本当に(笑)。エキストラの方々の前でも「志藤全です」という感じで颯爽と歩いてて。かっこつけてるな、いいなと思ってました。それってきっと、誰に見られても志藤全という人間として成立させられるように心掛けてやっているんだろうなと考えると、すごくプロ意識が高くて尊敬できるなと思いました。
ーー実際に佐藤さんは意識してたんですか?
佐藤:違います。ただかっこつけたかっただけです。
堀:(笑)。
佐藤:本当のことを言うと、衣装を着るとスイッチが入るんですよね。だから、自然とそうなってたのかと。
■佐藤「全は、恋愛不適合。そこは僕とそっくり」
ーー逆に佐藤さんは、撮影期間中、堀さんに対してすごいなと思ったことはありましたか?
佐藤:ずっと誰かと喋ってるんですよ。自分からエキストラの方たちにも喋りかけに行くんです。
ーー気さくですね。
佐藤:そうなんです。どんな相手にもフラットですごく眩しい…。
ーーそんな役と共通点が多いお2人は、恋愛観という面では共感できる部分はありましたか?
堀:僕、本当に落ち込む時はグンって落ちるんですよ。その落ち方が良とすごく似てるんですよね。ただ、原作の良は好きな人の前では笑顔で取り繕って「何でもないよ、別に大丈夫だよ」って強がるんです。僕は多分素直なんでしょうね。撮影中、良なのに目に見えて落ち込んでしまって。友祐くんとか監督さんに「もうちょっと元気にやろっか」ってやんわり指摘されました(笑)。「元気にやってるんですけど、まだ足りないですか?」「もうちょっと元気にやってみよっか」って感じで繰り返しても、変わらなくて。実際に映像を拝見したら、確かにかなりへこんでるなとは思ったんですけど、その元気のなさは僕らしくもあり、良の本音でもあるので、結果的にはよかったのかなと思いました。
佐藤:全は、恋愛不適合ですからね。そこは僕とそっくりですね。逆に良は、言葉にしなくても相手がほしい物事を察することができて、行動にも移せて、当たり前のように無償で愛を与え続けられる…そんな完璧な人いないじゃないですか。全には、そういうすごいところはないので。完璧な良の優しさと包容力に、全がどんどん人間味を取り戻していく感じがいいですよね。
■堀「生身の人間が演じるからこそ出るリアルで人間味のある仕草が好き」
ーー先ほどBLだからこそ美しさを意識したと言っていましたが、芝居をする上で今回のような恋愛作品だからこそのアプローチの仕方があるのでしょうか?
堀:恋愛って一番本能が剥き出しになる人間関係だと思うので、より普段の癖とかが出るんですよね。もちろん綺麗に作り込みたいという思いはありつつも、ふとした瞬間に出るお互いの素の仕草ってすごく人間味が出ると思うんです。だから人が人を演じている以上、そういう癖は生かしていきたいなと。たとえば、たこ焼きを食べるシーンでも「四ツ谷良ならこう食べる」と事細かくは考えません。僕が四ツ谷良として生きているからこそ、食べる時にどうしても“堀海登”が少し出ると思うんです。僕はそういう、生身の人間が演じるからこそ出るリアルで人間味のある仕草が好きですね。
ーーでは、堀さんは恋愛作品だからこそあえて意識することはないんですね。
堀:構えて「恋愛作品だ!」ってやるよりも、よりリアルに演じられたらいいのかなと。ただ、今回はもちろん「ずっと好き」という気持ちは大切にしていました。それも友祐くんが好きでいさせてくれたので、自然と途切れることはなかったですけどね。
佐藤:僕は恋愛作品だからというよりも、今回の役は所作が綺麗な役だったので、育ちの良さという背景はちょっと意識しました。僕自身は上品さはないので(笑)、その辺りはあんまり自分の癖が出ないように注意していました。特に足を組んだり、猫背になったりと、さっきあがった姿勢の面ですね。
■佐藤「プライベートでは全く演技ができなくて…」
ーー良と全は昔からライバルでいろんな勝負をしてきましたが、もしお2人が勝負するとして「これだったら絶対に勝てる」と自信があるものはありますか?
佐藤:僕はホラーです。お化け屋敷とかホラー映画とかは全然1人で挑めます。大きい音とか急な刺激には「おぉ」って反応はしますけど、それでおしまいです。僕、刺激に対して本当に鈍いんですよね。あまりに反応が薄いので、よく嫌われます(笑)。
堀:サプライズとかあんまり向いてないタイプだ。
佐藤:苦手ですね。職業的にも細かいことに気づいちゃうんで、そうなると喜ぶ演技をしなきゃいけないんですけど、プライベートでは全く演技ができなくて…。嘘をつけないから、すぐにバレますね。ケーキを隠してる場面でも、僕の場合は気付いて「うっ」て顔に出ちゃう。
堀:下手すぎない?(笑)
佐藤:純粋でしょ?リアクションが上手く取れないっていうか、できないんですよね。
堀:僕はなんだろう…激辛ですかね。蒙古タンメン中本では北極いきますね。もちろん辛さは感じるけど、好きなんですよね。
佐藤:僕は辛いもの自体は大好きなんですけど、本当に弱いんですよ。汗ダラダラになります。辛さという刺激だけには敏感みたいです(笑)。
堀:僕は赤からの10辛を食べるので、一緒に辛いものを食べには行けないね。
佐藤:え、ありえん。
■堀「最初と最後での2人の関係性の差がすごく楽しめる」
ーー怖さと辛さの勝負ですね(笑)。では最後に、本作の魅力をお願いします。
佐藤:一番の魅力は、展開の多さと、攻め・受けという概念が急に入れ替わる振り幅の広さですね。すごくハードでセクシーなシーンがあったかと思えば、純愛な部分があったり、ライバルが出現したりと、バリエーションがとにかく豊富です。1・2話を見た時の感情と、3・4話、5・6話を見た時の感情がそれぞれ違うものになると思うので、そこが面白いし魅力だなと。内容も展開もかなり刺激的です。
堀:激辛ですね。
佐藤:10辛です(笑)。
堀:友祐くんが言ってくれた通り、1話から9話プラス特別編の全10話を含めて、本当に毎話違った展開を繰り広げます。どこを見てもどの瞬間を切り取っても楽しんでいただける作品だと思っているので、何回でも何十回でも見ていただけたらうれしいです。特に1話で僕が最初に会社で全に話しかけるシーンと、特別編の最後で同じように全に話しかけるシーンで、お互いの表情の変化に注目してほしいです。最初と最後での2人の関係性の差がすごく楽しめる。それまでのエピソードが全部凝縮された表情がそこには表れてると思うので、全話見た上で、もう一度そこの表情だけでも見返してほしいです。
取材・構成・文=戸塚安友奈

