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【花粉症】鼻ワセリンで肺にダメージ? 医師が教える、安全に塗る“3つの鉄則”とは

【花粉症】鼻ワセリンで肺にダメージ? 医師が教える、安全に塗る“3つの鉄則”とは


花粉症として鼻の中にワセリンを塗る際の注意点は?(画像はイメージ)

【要注意】「えっ…知らなかった」 これが鼻の中に「ワセリン」塗るときに守るべき3つの鉄則です!

 4月に入っても、スギ花粉やヒノキ花粉による鼻水や鼻詰まり、くしゃみなどの症状に悩まされている人は多いのではないでしょうか。そんな中、SNS上では「鼻の中にワセリン塗ったら花粉すごくても割と平気」「花粉対策で鼻の中にワセリンを塗るやつ、けっこう効く」「鼻の中のムズムズは結構緩和されるよ!」などの声が上がっています。

 花粉症対策として、鼻の中にワセリンを塗る行為は、医学的に問題はないのでしょうか。林外科・内科クリニック(福岡県宗像市)理事長で医師の林裕章さんが解説します。

安全に使うための「3つの鉄則」とは?

 花粉症対策として鼻の中にワセリンを塗る人がいるようですが、正しい方法で少量塗るのであれば、ほぼ問題はありません。

 ワセリンは石油由来の保湿剤で、皮膚科や形成外科でも古くから使われてきた安全性の高い成分です。鼻の入り口(鼻前庭)の皮膚部分に少量塗る分には、大きな問題はないと考えられています。

 なぜ効果が期待できるのでしょうか。花粉は鼻の入り口の粘膜や皮膚に付着することで、アレルギー反応を引き起こします。ワセリンを塗ることで物理的なバリアーを作り、花粉が粘膜に直接触れるのを防ぐ効果が期待できます。

 ワセリンを選ぶ際は、不純物が少ない「白色ワセリン」や、さらに精製度の高い「プロペト」「サンホワイト」を選ぶと、デリケートな鼻の粘膜への刺激を最小限に抑えられます。

 ただし、これは症状を根本的に治す方法ではありません。花粉症の症状が目立つ場合は、薬による治療を優先して考えるべきです。

 ワセリンは安全な保湿剤ですが、鼻に使うときは次の3つの鉄則を守りましょう。

【鼻の中にワセリンを塗るときに守るべき鉄則】
・鼻の奥まで塗らない
塗るのは鼻の入り口の見える範囲にとどめてください。奥まで塗る必要はありません。

・「薄く塗る」が基本
綿棒や清潔な指先に米粒1つ分程度を取り、左右に分けて塗り広げます。

・「塗り過ぎ」はNG
ワセリンを大量に塗ると、呼吸と一緒に油分が肺に吸い込まれ「脂質性肺炎」という深刻な炎症を起こすリスクがわずかにあります。脂質性肺炎とは、油脂成分が気道に入り込んで肺に炎症を起こす病気です。まれですが重篤になることがあるため、塗り過ぎには注意が必要です。

 油分は一度肺に入ると自力で排出するのが難しく、慢性的な炎症を引き起こす恐れがあります。特に高齢者や寝たきりの人は誤嚥(ごえん)のリスクも高まるため、ワセリンの使用時は注意が必要です。

ワセリンを使ってはいけない3つのケース

 鼻血が出た後や、鼻の中に傷があるときも少量なら「条件付きでOK」ですが、状況に注意が必要です。

 鼻血の後などに鼻の粘膜が乾燥、ひび割れしている場合、ワセリンを薄く塗ることで乾燥を防ぎ、粘膜の保護、治癒を助ける効果が期待できます。実際に医療現場でも、鼻出血後の保湿目的でワセリンが使われることがあります。

 ただし、次の3つのいずれかに該当する場合は使用を避けてください。こうした場合は、自己判断で処置をするより、耳鼻咽喉科で確認した方が安全です。

【ワセリンの使用を避けるべきケース】
・出血が止まらない場合
・傷が深い、繰り返し出血する場合
・「触ると痛い」「赤く腫れている」「膿が出ている」など、感染の疑いがある場合

 ワセリンを塗った後、少量であれば、必ず洗い流す必要はありません。ワセリンは水に溶けにくいため、鼻うがいで完全に落とす前提のものではありません。少量を鼻の入口に使っただけなら、拭き取り過ぎず、気になる分だけ軽くぬぐう程度で十分です。

 塗った後の正しいケアとして、塗り過ぎたと感じたら清潔なティッシュや綿棒で軽く拭き取ってください。また、就寝前に塗った場合は、翌朝、鼻をかむか軽く拭き取るだけで十分です。

 鼻うがいと鼻にワセリンを塗るのを両方行いたい場合ですが、「鼻うがいが先」が鉄則です。なぜなら、ワセリンは油であり、水を弾くからです。先にワセリンを塗ると、鼻うがいの洗浄液が粘膜まで届きません。

 おすすめルーティンとしては「帰宅する→鼻うがいで花粉を流す→ワセリンを塗ってバリアーを張る」です。

 ワセリンはあくまで物理的バリアーによる補助対策です。花粉症の症状が強い場合は、耳鼻咽喉科や内科でアレルギー専門の治療を受けることを強く勧めます。

配信元: オトナンサー

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オトナンサー

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