溶連菌の家庭内感染を防ぐための対策

家族に溶連菌感染症患者がいる場合の注意点を教えてください
家族に溶連菌感染症の方がいる場合、同じ生活空間で過ごす時間が長くなるため、家庭内で感染が広がりやすくなります。特に、発症直後の急性期は感染性が高いとされており、この時期の過ごし方が大切です。咳やくしゃみ、会話による飛沫が周囲に広がらないようマスクを着用するなど感染対策をし、体調の変化がある場合には無理をせず、できる範囲で生活動線を分けるようにしましょう。
タオルや食器は分けた方がよいですか?
タオルや食器、コップなどは、唾液や分泌物が付着しやすいため、感染が疑われる期間は分けて使用することがすすめられます。共用を避けることで、間接的な接触による感染の機会を減らすことにつながります。使用後は十分に洗浄し、清潔な状態を保つことが大切です。
編集部まとめ

大人の溶連菌感染症は、子どもの病気という印象が強いものの、実際には年齢に関係なく感染します。大人は発熱やのどの痛みが軽く、風邪のように経過することもありますが、その一方で、気付きにくいまま周囲へ感染を広げてしまう可能性があります。症状の強さだけで判断せず、経過や周囲の流行状況を踏まえて受診を検討することが大切です。
また、適切な治療により多くは回復しますが、治療を中断したり放置したりすると、扁桃周囲膿瘍や、感染後に起こる免疫反応による合併症につながることがあります。家庭内では、急性期を中心に感染対策を意識し、タオルや食器の共有を避けるなどの工夫が役立ちます。
参考文献
『溶連菌感染症』(月刊地域医学)
『学校において予防すべき感染症の解説〈令和5年度改訂〉』(日本学校保健会)『microbiology round』(亀田総合病院 感染症内科)

