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小児科医「お母さん、メリットなしです!」え、そうなの!?【子どもの血液型】検査の思わぬ真実とは

小児科医「お母さん、メリットなしです!」え、そうなの!?【子どもの血液型】検査の思わぬ真実とは

こんにちは、3人子育て中の小児科医保田典子です。今回は血液型の話。幼稚園の入園書類などに血液型を書く欄があることがあります。どうしても欄があると「書いて出さなきゃ」と思いますが、実は書く必要はありません。その理由はなんでしょうか。


私が生まれたときは、産院で血液型を調べてもらいました(40年以上前!)。私が医師になった20年くらい前は、まだ一部の産院で血液型を調べていたところもありましたが、今はほとんど調べていません。理由を解説します。

血液型を調べなくていい理由

子どもの血液型について

子どもの血液型について

血液型を調べるメリットがない

血液型を知る必要があるのは、輸血が必要になったときなど、特殊な医療のときのみだけです。以前(といっても私が医師になる前なので定かではありませんが)は緊急輸血などに対応するため調べていたという側面があるようですが、緊急輸血に対応するために調べる必要はないです。輸血が必要なときは必ず病院で血液型を調べます。


また、昔の映画にあったような「私の血を使ってください……! 血液型が一緒なんです」というのも絶対におこないません。採血したばかりの新鮮血は輸血のときに副作用を起こしやすいからです。

新生児期の血液型は間違っていることがある

生まれたばかりの赤ちゃんは、ママから「免疫グロブリン」という抗体をもらっています。これは病気に対する抗体も含まれており、体を守るために必須なのですが、血液型検査はこの抗体を見ます。


つまり、ママの血液型と間違えてしまうことがあるのです。このママの抗体が完全に消えるまでに1年くらいかかることもあると言われています。


このような理由のため、大人になるまで血液型を知らない人もたくさんいます。

採血をするとき、自費で血液型を調べることもできます

一生血液型を知ることなく過ごす人もいますので、血液型検査は基本的には不要なのですが、それでも知りたい、という方もいるかと思います。


私も「血液型●型な性格だよね!」的な話がしたくて知りたいな、と思ってしまいます(血液型と性格は医学的には根拠がないと言われています)。


そのようなときは、アレルギーや病気の検査で採血が必要になったら医師に相談して検査をしてもらうことが可能です。自費で検査することになることがほとんどだと思いますが、3,000円前後でできることが多いようです。


とはいえ、血液型の検査は採血が必要なため、痛みを伴います。不必要な検査のために子どもが嫌がることをするのは良くないのではないか、と私は考えています。


今、書類で血液型があっても空欄のままで提出して問題ありません。「書いて出さなきゃ」と思わなくて大丈夫。安心してくださいね。


監修:保田典子先生(小児科医)高円寺こどもクリニック院長

作画:はたこ



監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生

2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。

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