弁膜症の治療法
弁膜症の治療方法は、患者さんの病状や心臓の状態により多岐にわたります。循環器内科医と心臓外科医からなる「弁膜症チーム」が患者さんごとに最適な方針を話し合い決定します。
内科的治療(薬による治療)
心臓の負担を減らし、息切れやむくみなどの症状を和らげるために、心臓を保護する作用がある薬剤や降圧剤、利尿剤などを用いた薬物療法がおこなわれます。循環器内科の外来で治療を行いますが、基本的には全例に実施される治療であるものの、根本的な治療ではありません。
カテーテル治療(TAVI・MitraClip)
胸を切らず、主に足の太い血管から挿入した細いカテーテルで弁を治療します。新しい人工弁を留置したり、弁を修復・拡張したりする方法があり、体の負担が少ないため高齢者でも合併症のリスクを抑えて治療することが可能です。通常は1週間から10日程度の入院で行われます。
外科手術(弁形成術・弁置換術)
胸を開いて心臓の弁を直接治します。自身の弁を修復する「弁形成術」と、損傷した弁を人工の弁に置き換える「人工弁置換術」があります。形成術は自己弁温存の利点があり、置換術は患者の状況で人工弁が選択されます。手術後は10日から14日程度の入院期間を経て、心臓リハビリテーションが行われます。
「弁膜症の原因」についてよくある質問
ここまで弁膜症の原因などを紹介しました。ここでは「弁膜症の原因」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ストレスが原因で弁膜症を発症することはありますか?
小鷹 悠二(医師)
ストレスが直接の原因となることはありません。ただストレスによって生活習慣が乱れ、高血圧などの生活習慣病を発症し、動脈硬化が進行することで心臓弁膜症になる可能性はあるため、間接的な要因の一つとなることはあり得ます。
弁膜症を悪化させない方法を教えてください。
小鷹 悠二(医師)
最も大切なことは動脈硬化を進行させないことですので、日ごろから食生活に気を付ける、禁煙、節酒を意識する、運動習慣を持つ、規則的な生活習慣を心がけるといった、日常的な生活習慣に気を付けることが大切です。また、すでに生活習慣病の治療をしている場合には、通院を継続し、病気をしっかりコントロールすることも非常に重要です。

