
土日はお家でゆっくり漫画三昧!2025年上半期によく読まれた漫画を紹介。
アルバイトから社員になり、勤続15年のベテランとなった主人公。しかし、毎日残業しても手取りは十数万円。パワハラ気質な上司の圧力にも耐え、長い間「辞めたい」と思いながらも、なかなか行動に移せずにいた。しかしある日、布団から出られなくなり、怒られたわけでもないのに突然涙が溢れる。これは体からのSOSだと気づき、ついに退職を決意する。このリアルなエッセイ漫画「残業ねこ」は、あおいしさん(@ao144444)が自身の経験をもとに描いている。
■限界を迎えた体と心



2022年6月から投稿が始まったこの漫画では、どこか憎めない表情のねこが主人公だ。ねこくんの職場では、残業が当たり前。自分を鼓舞するため、ストロング缶と値引きシールが貼られた総菜で晩酌する日々。しかし、ある日を境に眠れなくなる。「明日がくるのが怖い」。それは、心が限界を迎えたサインだった。
退職を決意したねこくん。勤続15年のキャリアがあれば、すぐに転職先が見つかるだろうと思っていた。しかし、転職サイトに登録しても声がかからず、初めて自身の市場価値の低さを知る。そんな苦労の日々を漫画にしたところ、SNSで多くの共感を呼んだ。
■漫画に込めた思い
「残業ねこ」が書籍化されることになったあおいしさんに、その気持ちを聞いてみた。「素直に『うれしい!』という気持ちでいっぱいです」と喜びを語る。紙の本になることが昔からの夢だったため、話をもらったときは飛び跳ねるほどうれしかったという。
書籍は、SNSで公開されていたショート漫画をベースに、全ページを新たに描き下ろしたそうだ。「毎月ネームの作成には苦労しました…」と制作の裏側を明かす。書籍化にあたり、ねこくんの「転職後」を描き下ろした話も収録されている。
仕事をしながら漫画を描くのは大変ではないかという問いには、「正直、すごく大変です…」と本音を漏らした。平日は早朝と深夜の隙間時間に描き、土日は自宅にこもって作業しているという。それでも体調を崩し、計画通りに進まないことも多かったそうだ。
あおいしさんにとって、漫画を描くことは「デトックスに近い」という。「つらいことや悲しいことを漫画にして吐き出しています。SNSで公開することで、共感をいただけるのはすごくうれしいし、救われます」。
最後に読者へのメッセージとして、「読者の方々がいたからこそ、書籍化の夢が叶ったと思います。本当に感謝しかありません」と語った。
取材協力:あおいし(@ao144444)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。製品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

