
4月10日(金)にスタートするドラマシリーズ「21世紀の大君夫人」(全12話)。同作で「ソンジェ背負って走れ」(2024年)のビョン・ウソクと共にW主演を務める、IU(アイユー)に世界の注目が集まっている。パク・ボゴムとW主演したドラマ「おつかれさま」(2025年)の大ヒットも記憶に新しい彼女。俳優としてだけでなく歌手としても圧倒的人気を誇り、Instagramのフォロワーは現在3300万人を超える。そんな、アジアを代表するトップスター・IUのキャリアを深掘りする。
■“オーディション20回落選”後、中学生で歌手デビュー
透明感のある美肌と品のある佇まい、チャーミングな人柄で好感度抜群。「21世紀の大君夫人」では高校時代のシーンも違和感なく演じるIU。実年齢は1993年5月16日生まれの32歳だ。
中学3年生だった2008年に、ミニアルバム『LOST&FOUND』で歌手デビューを果たした。子どもの頃から歌うことが大好きで、中学1年生のときに体育の授業でふざけていて先生に怒られ、みんなの前で歌ったのが“歌手になりたい”と思ったきっかけだったという。
1年間で20回のオーディションに落ち続けても諦めず挑戦を続け、デビューを勝ち取った。「Nizi Project」で日本でもよく知られるパク・ジニョン(J.Y. Park)が率いていたJYPエンターテインメントの公開オーディションにも参加したが、他のスタッフが審査を担当した1次オーディションで不合格に。このことについて、パク・ジニョンはバラエティーなどで「IUを見るたびに胸が痛い」と語っている。
■“3段ブースター”の圧倒的歌唱力で人気歌手に
デビュー後ほどなくして音楽番組の1位常連歌手に成長。2012年には日本デビューも果たした。当時の代名詞は、日本デビュー曲でもある「Good Day」で聴ける3オクターブの高音“3段ブースター”。その圧倒的な歌唱力と幼さの残るルックスから“国民の妹”と愛された。
以来、受賞歴は数え切れないほど。“国民の妹”はいつしか、Instagramフォロワー3300万人超の国民的歌手へと成長を遂げた。自ら作詞を手掛けることでも知られ、中でも20代の間に出した楽曲のうち、歌詞に20歳(「二十歳の春」)、23歳(「Twenty-three」)、25歳(「Palette」)、29歳(「LILAC」)…と、リリース当時の年齢を織り込んだ“年齢シリーズ”が大きな支持を集めている。
“年齢シリーズ”に込めた思いについて、IUは2021年に出演したバラエティー番組「ユ・クイズ ON THE BLOCK」の中で「(歌詞の)テーマってそんなに多くないです。でも、年齢は毎年変わるじゃないですか。その年齢ごとに自分がすごく変わっているのを感じていたんです。私は長く活動したいと思っているので、歌詞の中に年齢を残しておけば自分も後で聴いたときに楽しいだろうし、ファンの皆さんも曲を聴くたびにリリース当時を思い出してもらえたらと思ったんです」とコメント。
そんなIUを、MCのユ・ジェソクは「代表的な“時代のアイコン”」という最大級のキャッチフレーズで称えた。

■1人の女性の人生を描いた「おつかれさま」で世界を魅了
俳優としてのデビューは2011年のドラマ「ドリームハイ」。“ヨン様”ことペ・ヨンジュンとパク・ジニョンがタッグを組んで制作した同作で、並外れた歌唱力を持つ高校生ピルスクを演じた。同作には他にもペ・スジやオク・テギョン(2PM)、キム・スヒョンら今をときめく若手スターが多数出演。日本でもTBSで地上波放送され、IUが注目を集めるきっかけにもなった。2018年にスヒョン主演映画「リアル」に特別出演するなど、IUとこの作品の共演者たちとの交流は作品後も続いている。
その後も「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」(2016年)や「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」(2018年)、「ホテルデルーナ~月明かりの恋人~」(2019年)など、主演作が放送されるたびにヒットを記録。
その作品選びは芸能関係者の間で「IUの“選球眼”は抜群」と話題になるほど。是枝裕和監督にとっての初めての韓国映画「ベイビー・ブローカー」(2022年)に、ソン・ガンホ&カン・ドンウォン演じる“赤ちゃんブローカー”とともに旅することになった赤ん坊の母親役で出演。同作がカンヌ国際映画祭で脚光を浴びたことで、IUも“俳優イ・ジウン”として世界の注目を集めた。
そして2025年、IUは俳優として大きな転機となる作品と出会う。それが、済州島を舞台に描かれる聡明な少女エスンと誠実な少年グァンシクの人生の物語「おつかれさま」だ。
メガホンをとったキム・ウォンソク監督とは、「マイ・ディア・ミスター」以来の縁。全16話、総制作費600億ウォン(約64億3,000万円※1円9.33ウォンで計算)が投じられたともいわれるこの大作で、IUはエスンの青春時代とその娘クムミョンの2役を熱演した。
■累計額は50億ウォン超!10代から寄付を続ける篤志家の顔も
10代から歌手として、俳優としても圧倒的な人気を獲得してきたIU。それが豊かな才能とたゆまぬ努力の賜物であることは明白だが、IU自身は前述の「ユ・クイズ」でコメディアンのチョ・セホに「IUの人生ってどんな感じですか?」と聞かれ、「すごく、すごく運がいいと思います。自分が望む音楽をして、それを皆さんが聴いてくださって。どんなに運のいい20代だろうと思います」と語っていた。
そんな謙虚な思いが根底にあるからか、彼女は10代からさまざまな団体に寄付をしてきた篤志家としても知られている。デビューからの累積寄付額は50億ウォン(約5億3,000万円※1円9.33ウォンで計算)をゆうに超える。
「おつかれさま」で共演したボゴムがMCを務める音楽番組「THE SEASONS~パク・ボゴムのカンタービレ」の最終回にサプライズ出演し、ボゴムをうれし泣きさせるなど、“縁”を大切にする人柄も人気の一因。“I(私)”と“YOU(あなた)”を意味する活動名「IU」自体にも、人とのつながりを大切にする彼女の人柄がにじむ。
■「21世紀の大君夫人」では高校生の制服姿も披露
そんなIUの最新作「21世紀の大君夫人」は、“もしも21世紀の韓国に王室が存在していたら”という架空の現代を舞台にしたロマンティック・コメディー。韓国最大の財閥家の次女として生まれ、“身分以外は全て持つ”ソン・ヒジュ(IU)と、8歳の幼い王の叔父として国民の尊敬を集めるものの“称号以外は何も持たない”イアン大君(ウソク)が、互いの利害のために婚姻関係を結ぶことから始まるゴージャスかつコミカルな物語だ。
序盤の見どころは、自身に唯一足りない“称号”を手に入れるため、クールなイアン大君を口説き落とそうとするヒジュの熱烈なアタック。同作の会見で「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」以来10年ぶりの共演と明かされたウソクとのケミストリーにも注目が集まっている。
ファッションアイコンでもあるIUらしく、仕事のできる女性実業家らしいスタイリッシュなスーツ姿に加え、回想シーンで高校時代の制服姿や弓術大会での伝統衣装姿も披露している。
「おつかれさま」でも全世界の視聴者のハートをつかんだIU。最新作「21世紀の大君夫人」ではどんなキャラクターで視聴者を楽しませてくれるのか、期待が高まる。
「21世紀の大君夫人」は、ディズニープラス スターで4月10日(金)より毎週金・土曜に1話ずつ独占配信。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

