
沢口靖子が35年ぶりにフジテレビ連続ドラマ主演を務める「絶対零度~情報犯罪緊急捜査~」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系※初回は夜9:00-10:09/FOD・TVerにて配信)が10月6日(月)にスタート。沢口にインタビューを実施し、演じる役の印象や新たな挑戦などを語ってもらった。
■主人公の刑事・奈美は「親身になって寄り添ってくれる」キャラクター
沢口は「絶対零度」の新シリーズとなる本作で、高度な情報技術を悪用する犯罪者たちに立ち向かう“情報犯罪特命対策室(通称:DICT<ディクト>)”の刑事・二宮奈美を演じる。
「奈美は生活安全課にいたこともあり、初対面の人ともすぐに距離を縮めることができる女性です。常に親身になって寄り添ってくれるので、こんな人が近くにいてくれたら安心だなと思ってもらえるような刑事だと思います。あと、人に対しての瞬時の観察力や記憶力に優れていて、それが捜査に役立つこともあります。私自身は奈美と違い、初対面の方には少し身構えてしまうところがあるのですが、たまに波長の合う方がいると一気に距離を縮められるので、そういうところを意識して役を作っていけたらと思っています」
■社会問題となっている犯罪に切り込む
奈美たちが挑むのは、匿名・流動型犯罪(通称:トクリュウ)に代表される特殊詐欺やサイバーテロといった情報犯罪。真犯人が見えにくく、リアルに社会問題となっている犯罪でもある。
「例えば、特殊詐欺の場合、お小遣いを稼ぎたいとか、本当に軽い気持ちで犯罪に関わってしまい、その後も家族を人質に取られるなど、抜けるに抜けられず恐ろしい沼にはまり込んでしまいます。そういう末端の人物は加害者でありながら被害者にもなり得る恐ろしさがあるということを、ドラマを通じてお届けできたらいいなと思っています。監督から『当たり前の刑事ドラマにしたくない』『自然な会話にしていきたい』という言葉をいただきましたので、奈美という役はいわゆる刑事っぽい感じではなく、自然と人の心を開けるようなフレンドリーさを意識して演じていきたいと思います」
■沢口のこれまでとは違った一面も
奈美を演じるに当たり、髪をショートカットにした沢口。他にも新たな挑戦があるようで、これまでとは違った一面が見られそう。
「全部ではないですが、関西弁のセリフがありまして。私は大阪出身ですが、長く関西弁を話していないので、義理の姉にイントネーションを確認してもらっています。あと、若者言葉を話すのも初めての挑戦なので、とても新鮮です。奈美は何かあるとすぐに『ヤバッ!』と言うので、いろんなパターンで言えるように、ひそかに練習しています(笑)」
◆取材・文=馬場英美
※「月刊ザテレビジョン11月号」より

