宮崎美子が連ドラ24年ぶりの主演、元気の源は“仕事の現場”「幸せな仕事に出会えた」<介護スナックベルサイユ>

宮崎美子が連ドラ24年ぶりの主演、元気の源は“仕事の現場”「幸せな仕事に出会えた」<介護スナックベルサイユ>

「介護スナックベルサイユ」より
「介護スナックベルサイユ」より / (C)東海テレビ

宮崎美子が主演を務めるドラマ「介護スナックベルサイユ」(毎週土曜夜11:40-0:35、フジテレビ系)が10月11日からスタートする。本作は、介護資格を持つスタッフが常駐するスナックを舞台に、高齢者の心の機微を描くヒューマン・ファンタジー。このたび、WEBザテレビジョンでは、主演の宮崎にインタビューを敢行。久しぶりに会ったという共演者とのエピソードや、ドラマにちなんで最後に会いたい人など、たっぷり語ってもらった。

■連ドラ24年ぶりの主演「ゲストの方たちに気持ちよく、楽しくお芝居をしていただくのが役目」

――まず最初に、オファーを受けた際の率直な気持ちを教えてください。

今年の春にスペシャルドラマを放送していて、その時の現場がすごく新鮮で楽しかったんです。「また続きができたらいいな」と思っていたところに、続編のお話をいただいて、素直にうれしかったです。

――連続ドラマの主演は24年振りとのことです。

はい。でも、あまりその部分は意識していないです。今回のドラマはいろいろなゲストの方がお見えになるのですが、そのゲストの方たちに気持ちよく、そして楽しくお芝居をしていただくのが役目だと感じています。

――上杉まりえを演じるにあたって、意識していることなどはありますか?

ベルサイユは、スナックだけれど介護現場でもあるので、介護の所作などをアドバイザーの方から教えていただいています。ですが、設定としてベルサイユはファンタジーの世界なので、そこも視聴者に分かって見ていただけるようにしたいなと、まりえ自身が少しだけ地面から浮いているような人物になるように演じています。

■年齢を重ねるメリットは「自分ができることの幅が分かること」

――撮影現場はいかがですか?

今はもう営業をしていないレストランをお借りして撮影をしています。前回の撮影時は少し寒くて過酷だった待機場所も、今回は改善されていて(笑)。裏では共演者の方々と密にコミュニケーションを取って撮影を進めています。

――ゲストの方とはどんなお話をされましたか?

片岡鶴太郎さんとは、「釣りバカ日誌」で共演していて、「漆塗りの夫婦役でしたね、あの時以来の共演か〜」なんて言いながらお話をしました。かとうかず子さんとは、本当にお久しぶりにお会いして、45年前に私がデビューした時、「ポーラテレビ小説」というのがあったのですが、かとうさんからバトンを受け取ったんです。「あの時からの仲よね〜」と、思い出話に花を咲かせていました。本当に縁のある方と、たくさんこのドラマで共演できているので、役得だなと思い楽しんでいます。

――このドラマは人生100年を応援しているとのことですが、年齢を重ねるメリットというのは、どのようなところにあると感じていらっしゃいますか?

見栄を張ったり、いい格好をしようとしなくなるところですかね。しようと思っても、できないことも分かっていますし、自分ができることの幅が分かると、そこで余裕も生まれてきました。

――宮崎さん自身も、若い頃は余裕が無くなってしまう場面などはあったのでしょうか。

そうですね。無駄に人と比べてしまって落ち込んだり…、そういうことは若い時にたくさんありました。でも、だんだん自分のいい所、悪い所が分かってくるんですかね。「それが歳を重ねるということなのかな?」と思います。

■仕事の現場に行けることが元気の源「幸せな仕事に出会えた」

――作品の中に、一生に1度だけ飲める魔法のワイン(会いたい人に会える)というものが登場しますが、宮崎さん自身はこのワインの存在をどう受け取られましたか?

このワインを求めてくる皆さんは、もう人生が長くないことを自覚されていて、人生の最後にお飲みになられています。最後までご自身でちゃんと選択をされて、この道を選んでいるわけなのですが、とても羨ましいなと感じました。なので、あればいいなあと思います。少し怖いような気もしますけどね。

――もし、そのワインが飲めるとしたら、宮崎さんはどなたにお会いしたいですか?

篠山紀信さんです。5年前にデビュー40周年でカレンダーを出していて、篠山さんに久しぶりに撮っていただいたんです。その際に、「50周年の際も篠山先生お願いします」ってお話をしていました。でも、それは叶わずで。

なので、もしワインを飲めるのなら「どんな写真を撮ります?」なんてお話をしたいですし、私のデビューのきっかけを作ってくださったのは篠山先生なので、改めてお礼も伝えたいです。

――宮崎さんはベルサイユについて、「お友達にも会えるし、お店に行くだけで元気がもらえる」とコメントを残されていましたが、宮崎ご自身が元気をもらえるものなどがありましたら教えてください。

やはり仕事ですかね。仕事の現場に行けることが元気の源なんです。いろいろな年代の方と同じ立場で話し合えて、同じものをつくりあげることができる。「幸せな仕事に出会えたなあ、ずっと続けていけたらいいなあ」と思っています。

◆衣装協力=Merci DIEU par Satomi

■「介護スナックベルサイユ」第1話あらすじ

金に困り、闇バイトに手を出してしまった神代大輝(杢代和人)は、身を隠すため福祉タクシーの運転手を始める。訪れたのは弱った高齢者がみるみる生気を取り戻す「介護スナックベルサイユ」。ママの上杉まりえ(宮崎美子)をはじめ、スタッフは介護のプロばかり。

最期に会いたかった人に会える不思議なワインと思い出の料理も用意される。この日、ワインを希望したのは元役者の菱沼五郎と服飾デザイナーの安原すみえ。誰もが持つ大切な思い出に寄り添うファンタジーがいよいよ開店する。

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