女性を襲った男は顔に袋を被せられさらし者に…センセーショナルさ話題“狂気のドラマ”新章が衝撃の幕開け<テスタメント/誓願>

女性を襲った男は顔に袋を被せられさらし者に…センセーショナルさ話題“狂気のドラマ”新章が衝撃の幕開け<テスタメント/誓願>

「テスタメント/誓願」はディズニープラス スターで独占配信中
「テスタメント/誓願」はディズニープラス スターで独占配信中 / (C) 2026 MGM Television Entertainment and 20th Television. All Rights Reserved.

妊娠できる健康な体を持つ女性が“子どもを産むための道具=侍女”となるディストピア世界を描き、エミー賞やゴールデングローブ賞を受賞したドラマシリーズ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」。その新章となる「テスタメント/誓願」が、4月8日に配信スタートした。本作の主人公となるのは2人の少女。過酷な運命の中で強い絆で結ばれた2人の成長が描かれていく。今回は初週に一挙配信された3話のうち第1話を中心にレビューする。(以下、ネタバレを含みます)

■衝撃的な世界を描いた「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」から15年後が舞台

本作の原作は、「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」と同じくカナダの作家、マーガレット・アトウッド氏の小説。同氏にとって2度目となる権威あるイギリスの文学賞・ブッカー賞を受賞した作品だ。

「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」の世界観を引き継ぎ、約15年後の全体主義国家・ギレアド共和国が舞台。抵抗組織の台頭があったものの、ギレアドは国民を強固に支配し、あまりにも冷酷な階級社会が続いていた。特に女性は信仰を盾に財産や、読み書きさえも禁じられ、すべての権利を奪われ、上級司令官の令嬢たちすら、その暴力の犠牲になっていた。

監視の目が張り巡らされた中、2人の少女が出会う。1人は、ギレアドの特権階級である司令官の娘として、体制の内側で従順かつ敬虔に育てられてきたアグネス(チェイス・インフィニティ)。もう1人は、国外からギレアドにやって来た新参者(改宗者)のデイジー(ルーシー・ハリデイ)だ。

■リディアおばの学校に通う主人公たち

出会いのきっかけとなったのは、「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」で、侍女たちを厳しく管理・教育する指導者だったリディアおば(アン・ダウド)だ。彼女は、アグネスをはじめ司令官の令嬢たちが通う、上級司令官の妻になるための教育を施す学校「リディアおば学院」を支配し、校舎の玄関口では銅像が作られて、生徒たちの崇拝の対象になっていた。

アグネスを呼び出したリディアおばは、デイジーの面倒を見るよう命じる。リディアおばが世界中から集めてくる“パールガール”と呼ばれる新参者であるデイジー。妊娠を見込めることが条件でもあったパールガールたちは、ギレアドでの再出発のために、おばへの告げ口で敬虔さを証明しようとし、アグネスたち“プラム”と呼ばれる正統な令嬢たちからは距離を置かれる存在でもあった。

アグネスは、なぜ自分がデイジーの面倒を見る担当になったのか訝しむが、それはアグネスのクラスメートたちも同じ。ランチタイムで同じ食卓を囲むと、ひんやりとした会話が交わされる。プラムのアグネスたちはプラム色の洋服を制服として着ているが、パールガールのデイジーは真っ白な服で、“異質”な存在であることが際立つ。

■思春期の少女たちは成長しながら社会に何を感じていくのか

新章である今作もギレアドという国の異様さが随所に漂う。女性を襲った者は顔に袋を被せられ、首つりで衆目にさらされる。リディアおばの学校でも、罪を犯した男性を生徒たちの前で腕を切り落とす罰を実施し、生徒たちは「主の御手で!」と叫んで扇動する。その様子にデイジーは衝撃を受けて吐いてしまうのだった。

面倒を見る立場であるアグネスはデイジーに寄り添うが、“命じられただけの立場”を超えた優しさが垣間見えた。デイジーの正直さ、率直さに感じ入るものがあったのか、信じることができないパールガールを「信じる」ことにしたのだ。

国の異常な体制を背景にした2人が築く絆の第一歩。しかし、まだまだ波乱が待ち構える。第1話ラストのアグネスは、初潮を迎えた。ギレアドでは、生理は“不妊から救われた証”で、結婚準備が進められることになる。リディアおば学院では、生理がきた生徒は、緑色のピンを与えられることになっていて、生徒たちの間ではプレッシャーや葛藤、願望が渦巻く。

またデイジーがカナダにいた頃の回想で、「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」主人公のジューン(エリザベス・モス)が登場した。リディアおばは変わらず圧倒的なオーラを持っていたが、ジューンも一瞬だけでもハッとする存在感を見せた。そして第3話では、驚きのつながりと、デイジーに秘めたものがあることも明らかになる。

女性蔑視や性的虐待、権力主義など「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」は、現代社会、あるいは未来の社会への警鐘ともいわれた。センセーショナルでありながら、共感性も持つ。今作もそれは続きつつ、思春期の主人公たちによって新たな視点で描かれていく。体制下での息苦しさは、思春期特有の息苦しさにも似たものだ。少女たちの物語ということで、センシティブな描写はやや抑えられている。それゆえの見やすさはあるものの、だからこそ逆に世界観の異様さを際立たせ、没入感を高めている。

とはいえ、やはりこの世界観が女性にとって恐怖であることは変わらない。外を知らないアグネスと、国外の自由を知るデイジーという正反対に育ってきた2人が、冷酷で息苦しい社会でどう進んでいくのか。緊張感をはらみながら、初週から目が離せない展開となっている。

「テスタメント/誓願」(全10話)は、ディズニープラスのスターにて毎週水曜に新エピソードを配信。

◆文=ザテレビジョンドラマ部


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