
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、祥伝社より出版された漫画家・中陸なかさんの『グリッタリング』だ。
同作は、かつてキッズタレントとして活動していた女子高生の未浬と、彼女のファンだと名乗り、アイドルを夢見る後輩の日依里によるガールミーツガール作品。以前中陸さんのX(旧Twitter)に同作の前半部分が投稿されると、5000を越える「いいね」が寄せられている。そこで作者の中陸さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■元キッズタレントの有名人が後輩女子の先生に?

――かつて子供向け番組でダンスを踊っていた穂高羽乃と羽原未浬。しかし、羽乃は人気の中で姿を消してしまい、ペアでもあった未浬も芸能活動から遠のいてしまう。そして、未浬は羽乃の帰りを信じながらも高校生活を送っていたのだった。
高校生活での未浬は有名人だったこともあって、周りの男子から告白されたり、「羽乃の方が好きだった」という心のない声を聞いたりなど、彼女にとって足かせになる出来事が。しかし、表情を一切出さずに、周りを寄せ付けない雰囲気を放っていた未浬。
そんな時、ひとりの後輩女子・日依里から「好きです!」と告白される。というのも未浬のファンである彼女から“オーディションで披露する自身のダンスを見てほしい”とお願いされ…。
読者からは「2人に勇気をもらえた」「お互いを高め合える関係って見ていて気持ちいい」といった反響が上がっていた。
■初の“ガール・ミーツ・ガール”コミックスとなった作者・中陸なかさん

――『グリッタリング』を描いたきっかけについてお教えください。
編集さんに「頑張る」というテーマで作品を描いてみてはどうかと提案され、以前からぼんやり温めていた天才型の子と努力型の子の話が合いそうだと思い、最後まで作りました。
ストックしていた段階ではピアノの話にする案も考えていましたが、ガール・ミーツ・ガールだと相性がいいかなと思ってアイドルを目指す子を題材にしました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
アイドル志望の子の話だったこともあり、少しでも読者の方に登場人物を魅力的だと思ってもらえたらいいなと思い、いつもより瞳まわりをしっかり描き込んだり体のラインが綺麗に描けるよう意識しました。意識だけは高かったんですが、それがそのまま作画に反映されるわけもなく、ダンスのシーンはとても苦しんだ覚えがあります。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
バスの中で日依里の写真を未浬が撮るシーンです。未浬が心を許し、二人の距離がより縮まったことが伝わる場面にしたいと思って描きました。直前のシーンの作画が大変だったこともあり、このシーンはとても楽しく描けました。
――2026年の目標や展望について教えてください。
まだ思案中ですが、次も女性同士の関係性に重きを置いたお話を描きたいと思って企画を練っているので、まずは企画をしっかり固めたいです。あとは魅せ方の引き出しが欲しいので、構図のインプットを意識しながらいろんな作品を観たいです。
――読者へメッセージをお願いします。
ガール・ミーツ・ガールをコミックス化していただいたことが初めてだったんですが、私はとてもお気に入りのコミックスになりました。読んでくださった方に、どこか共感していただける部分があれば嬉しいです。
また、4月12日に青山ブックセンターさんでトークイベントを開いていただくことになりました。よろしければぜひお越しください!

