結婚6年目のユウリさんは、4歳の娘を持つママ。夫はいつしか「タイムパフォーマンス」を重視するようになり、「効率が悪い!」「お前は本当に駄目だな」と暴言を吐かれる日々。さらに「ママを反面教師に、効率のいい生き方をするんだぞ」と、娘にまでタイパ思考を押し付ける始末です。
このことを義母に相談すると、ホテルへの避難を提案されました。避難中も夫からメッセージで暴言が送られてきていたのですが、ずっと無視していると今度は「帰ってきてくれ」とお願いの電話が。ユウリさんは、娘を連れて義父母とともに帰宅したのですが……。
相手の気持ちを考えられる娘、考えられない夫
帰宅したユウリさんに、夫は「効率的に動いて! 時間がもったいない!」「掃除もアイロンも残ってるんだから!」と、お構いなしに言いたいことを次から次へとぶつけます。
そんな夫を目の当たりにした義母は、「何のために結婚したの? なんでも言うことを聞いてくれる人が欲しかったから?」と聞きました。すると夫は「2人で幸せになるため」「時間を有効的に使えたら、もっと有意義に過ごせる」「そしたら、幸せになれるだろ!?」と主張。
夫の自分勝手な考えに、ユウリさんも義母も言葉を失いました。しばらくの沈黙のあと、ユウリさんは「行動が遅い」「効率が悪い」と暴言を吐かれて、うれしいはずがない、幸せに思うはずがないとはっきり伝えます。
娘に「効率のいい人生を送りなさい」と言っていたことについても、「レイナにはたとえ効率が悪くて遠回りしても、いろいろなことを学んで成長していってほしい」と、夫とはそもそも考え方が真逆なのだと伝えました。
映画を通常の速度で見ることさえ「時間の無駄」だと思っている夫にとっては、遠回りしてもいいというユウリさんの考えは理解し難いようで、「何言ってんだよ……」と困惑の表情を見せ……。










「娘には、たとえ効率が悪くて遠回りしても、いろいろなことを学んで成長していってほしい」
そう主張するユウリさんに、夫は「それじゃあ娘が失敗してもいいと言っているようなもの」と反論します。しかしユウリさんは、それは「失敗ではなく成長」なのだと改めて強く伝えます。
娘のレイナちゃんは、ユウリさんからホテルへの避難をやめて家に帰るか聞かれたとき、ユウリさんが帰宅したくないのでは? と気遣いを見せ、ユウリさんの気持ちを優先してくれました。
まだ4歳ながらもユウリさんの気持ちを考えられるレイナちゃん。それなのに、夫は……。
「レイナは相手の気持ちを考えられる」
「タカシは、どう……?」
何を伝えてもわかってくれない夫に、ユウリさんは悲痛な表情で問いかけるのでした。
◇ ◇ ◇
成功や効率だけでなく、その途中で経験する失敗や悩み、それを通して成長していくことも、人生においてきっと大切なものですよね。
家族や大切な人との時間は、効率では測れないものです。ふとした対話や、共に過ごす何気ない時間がかけがえのない幸せにつながることを、忘れないようにしたいですね。
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著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 愛川なつみ

