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寿司屋で怒鳴り散らす父「順番を抜かすな、非常識だぞ!」→娘はその姿を見て「老害」の二文字が頭をよぎる【作者に聞く】

寿司屋で怒鳴り散らす父「順番を抜かすな、非常識だぞ!」→娘はその姿を見て「老害」の二文字が頭をよぎる【作者に聞く】

「俺たちよりあとに来ただろ。順番を抜かすな、非常識だぞ!」お寿司屋で怒鳴り散らす父!周囲の冷たい視線が痛い...
「俺たちよりあとに来ただろ。順番を抜かすな、非常識だぞ!」お寿司屋で怒鳴り散らす父!周囲の冷たい視線が痛い... / 画像提供:(C)西野みや子

西野みや子(@miyakokko61)さんの漫画『わたしの親が老害なんて』は、かつて尊敬していた両親が、時代の変化とともに「老害」と呼ばれる振る舞いを見せるようになる葛藤を描いた作品だ。現代の常識とズレた価値観を持ち続ける親世代との摩擦をリアルに描き、多くの読者の共感を呼んでいる。


■寿司屋で響いた父の怒号とズレた正義感
『わたしの親が老害なんて』35
『わたしの親が老害なんて』35 / 画像提供:(C)西野みや子/KADOKAWA
『わたしの親が老害なんて』36
『わたしの親が老害なんて』36 / 画像提供:(C)西野みや子/KADOKAWA
『わたしの親が老害なんて』37
『わたしの親が老害なんて』37 / 画像提供:(C)西野みや子/KADOKAWA


混雑する寿司屋で、20分待たされた父は激昂した。店員が人数の少ない客を先にカウンターへ案内した瞬間、「順番を抜かすな、非常識だぞ!」と怒鳴り声を上げたのだ。順番がきてからも「俺たちのほうが早く並んだのに」「お金を払うお客様に対して失礼だろ!」と不機嫌さは収まらない。周囲からの冷たい視線を浴びているのが自分の親であるという事実は、娘の栄子をひどく困惑させた。

作者の西野さんは、老害が特別な誰かではなく、私たちのすぐそばにあることを伝えたかったと語る。80代の両親は近所に住み、かつては孫の面倒をみてくれるありがたい存在だった。しかし、娘が巣立ち夫婦2人の生活になると、一方的なこだわりでの買い物をさせたり、外出先でクレームを言ったりするようになる。世間とのズレに気づかず悪びれない親の代わりに、栄子が謝罪を繰り返す日々は、精神的な負担となっていった。

■無意識に染み込んだ「古い価値観」の呪縛

親世代の「正しさ」は、家族の生き方にまで深く介入する。栄子の妊娠時には「最低2人産むのが母親の務め」と言い放ち、母は「男の人は外で稼ぐのだから仕事は辞めるべき」と早く家庭に入るよう求めた。さらにその価値観は孫の美咲にも及ぶ。つわりで食事ができない苦しみを無視してお寿司の出前を強行し、「お祝いだからちょっとくらいよいのではないか」と押し通す。さらには「染めた髪は赤ちゃんに悪い影響がある」と、孫の生き方までも否定するのだ。

西野さん自身も、妊娠中に「2人分食べないと」というプレッシャーを受けたり、無痛分娩を反対されたりした経験を持つ。「老害」とは、自分の価値観や経験を他人に押しつけ、異なる考えを受け入れようとしない態度が摩擦を生む原因になる。作中では、母の味方であるはずの栄子の体にも、無意識に両親の教えが染み込んでいる様子が描かれる。西野さんは、この作品を通じて私たち自身が同じ道を歩まないよう、自省するきっかけになってほしいと願っている。


取材協力:西野みや子(@miyakokko61)

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配信元: Walkerplus

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