
歌手の和田アキ子が、10月7日(火)放送の「和田明日香とゆる宅飲み」(毎週火曜夜10:00〜、BSテレ東)に出演。料理家・食育インストラクターの和田明日香が、ゲストとリラックスした“宅飲み”を楽しむBSテレ東の人気番組だ。WEBザテレビジョンでは放送を前に料理好きと語る和田アキ子へ番組出演への思いや、“W和田”となった和田明日香との収録についての感想を語ってもらった。
■つい口が回ってしまう番組
――まず率直に、出演されてみていかがでしたか?
楽しかったですよ。間違いなく楽しかったです。
――いつもはアッコさんがゲストさんを呼ぶ側になることが多いですが、今回はゲストの立場です。「ゆる宅飲み」に出演しようと思ったきっかけは何だったのですか?
好きな番組だったからですね。そういうことは結構多くて…この間も船越(英一郎)君の番組に「出たいわー」と言ったら、「えー!?」と驚かれたことがありました。
――最近では特にバラエティーがお好みなんでしょうか?
いえ、バラエティーと決めているわけではないですよ。料理好きということもあって、たとえば「きょうの料理」(月~水曜夜9時、NHK Eテレ)にもカンニング竹山や安田美沙子と一緒に出演させてもらったこともあるんです。それと、平野レミさんが好きなんです。(※平野レミは和田明日香の義母)
――今回の収録では、普段なかなか聞くことのないようなお話をたくさんされていらっしゃいました。明日香さんとの会話ではどんなことが印象的でしたか?
いやあ、余計なことばっかりしゃべってしまいました。思い返してみると、7割は余計な話だったかもしれません。もっと違う番組で言うべきだった(笑)。
でも何より楽しかったです。鯛を使った料理のアイデアにはびっくりしました。あれはすごいと思いますね。お漬物は大好きなんですが、柴漬けからあんなふうに展開するとはまったく思いつかなかったので…。とんでもないと思いました。一品料理として、何の手間もいらないですしね。
――アッコさんは普段からお料理されると伺っています。仲の良い芸能人の方をご自宅に招いて、ホームパーティなどで手料理を振る舞われてきたのですか?
昔はよくやっていましたね。コロッケを一生懸命、たくさん作って、すぐに食べられて(笑)。ホリプロのスタッフにも振舞ったことがあります。焼うどんやしょうが焼きとかですけれど、おいしいって言ってもらえると嬉しいですね。
我流ですけれど、料理は好きです。今日の明日香ちゃんを見ていると、すごく手際が良くて洗い場もきれい。私は一個の作業が終わるたびに洗い物が山盛りになってしまうのが嫌なんです。洗い物は最初にセッティングして、「油物は最後にやる」など順序立ててやるタイプ。だから今日はものすごく新鮮でしたね、色々と。
■人で成り立っている番組、という素晴らしさ
――「ゆる宅飲み」はゲストの方が普段しないような話を聞かせてくれることが多い番組です。今日の収録の中で、アッコさんが初めて話したエピソードなどはありましたか?
何を話したかはあんまり覚えていませんが(笑)、8割はここで初めてした話だったと思います。和田明日香さんがどういう人となりか知りたくてお会いしたかったんですが、ドアの閉め方1つをとってもテレビで見た印象通りだったから楽しくて。「こいつあかんな」と(笑)。
こうして振り返ると今回、この番組の出演で取材を受けるのが不思議な気持ちです。57年も活動していたらアホみたいに思えることが増えてきます。たとえばアイドルが朝寝坊しただけでも「楽しい」「かわいい」とか話題になったりしてね。「仕事なのに」と思ったりもしますが、今やそういう世の中ですから。メディアとしてもそっちの方を取り上げた方が、盛り上がるんじゃないですか。
この番組は明日香がご飯を焦がしたとか、お酒を飲みながらゲストとリラックスして話す…言葉にできないけど「良いなあ」と思えるような、そういう何気ない風景を切り取る番組ですよ。人で成り立っている番組。
人間が過ごす日常であり、すごく家族的であり…。人間が作る暖かい、ハートを感じるシーンを映す。それが「ゆる宅飲み」の一番の魅力です。
――アッコさんにそう言っていただけるのは光栄です!
ただ今日の取材を受けるのを私がOKしたんですが、取材20分と言われて「20分もしゃべることある?」とは思って(笑)。これは悪い意味ではなくて、やっぱり「美味しい」とか「まずい」だけじゃダメじゃないですか。
でもやっぱり楽しい時間を過ごせたので、私は明日香さんに一回、一緒に料理をするために家へ呼んでもらえたら嬉しいし、私も呼びたいなと思いましたよ。
■「次は私が料理を作って、あの子が食べているかもしれない」
――音楽の話も伺わせてください。10月に発売されます「オールタイムベスト」は新曲が3曲入っているアルバムとなっていますが、この作品に込めた思いなどをお聞かせいただけますでしょうか。
なんと言っても一番は、53年前に歌った「あの鐘を鳴らすのはあなた」。当時と同じキーで、でも全く違う歌い方をしているので聞き比べてみていただきたいですね。レコーディングの時、マネージャーに「これは変え過ぎじゃないの?」と言ったくらいですよ。ちなみに「あの鐘を鳴らすのはあなた」という曲は、ご存じですか!?
――もちろん存じております(笑)。
私はいつも言うんですが、なにかと比べるなかで1位になったことはないんですよ。でも記録ではなく、記憶には残ってくれているというのが私の自慢ですね。
――最後に、番組ファンに向けてメッセージをお願いします。
また出たい番組です。おべんちゃらではなくて、私の本当の気持ち。そう思っています。
――まさかの“W和田会”第2回があるかもしれないわけですね。
本当にそう!苗字も名前も、同じ頭文字というのはめったにないことですよ。もしかしたら次は私が料理を作って、あの子が食べているかもしれない(笑)。そうなったら楽しそうですよね。

