自身の妊娠がきっかけで育児などの漫画を描くようになったしゃけなかほい(@syake8989)さん。お店を利用するちょっと変わったお客さんやクレーマー対応したエピソードなどコミカルに描き、今後の展開に注目したい作品がそろう。今回は、X(旧Twitter)にて投稿されている中からエッセイ漫画「スーパーのレジでバイトしていた時の話～噂のお客様～(12)(13)」を紹介するとともに、著者のしゃけなかほいさんに本作に登場するお客さんについても詳しく聞いた。
■紙袋に詰まった高級和菓子の秘密
夕方のピークが去ったスーパーで、ある常連さんがいる。ジャケットにパンツ、ハンチング帽を被り、おしゃれな恰好をしたおしゃれなおじいちゃんが、いつも作者のしゃけなかほいさんのレジに並ぶという。
他のレジが空いていても並ぶので、孫にでも会う気持ちなのかと、当時は心の中で勝手に人柄を想像していたそう。ある日、大きな紙袋を抱えてやって来たおじいちゃんは「わしは中国地方の寺の坊主でな」「こういうものはよく貰うが食べきれんのじゃ」と言い残し、高級そうな和菓子を差し出して立ち去ったことがあり、気になって調べてみたという。
すると広大な土地を持つ歴史あるお寺であり、普段接客していたお客さんが実はすごい人物だったことを知り、驚くばかりであった。しゃけなかほいさんは「夜遅くにいつも一人で買い物に来ていて、とてもおしゃれだなと思っていました。毎回レジに来てくれるのを密かに楽しみにしていたんです」と振り返る。さらに、作中にも描かれている通り、歴史ある寺のお坊さんと知ったときには本当に驚いたと語っていた。
SNSやブログでコミカルなエッセイ漫画を発表しているしゃけなかほいさん、ユーモラスで心温まるエピソードをぜひ一読してほしい。
取材協力：しゃけなかほい(@syake8989)
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