
志尊淳主演の日曜ドラマ「10回切って倒れない木はない」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系/Huluにて配信あり)の第1話が4月12日に放送され、想定外の出来事や志尊演じるミンソクが次々に置かれるつらい状況、“こども食堂”での心温まるシーンなど、緩急をつけてテンポよく進む展開が、視聴者を釘付けに。「#日ドラ10回切って」が日本、世界共にトレンド1位になった。他にも、「志尊くん」「ミンソク」「拓人先生」「夏目くん」など関連ワードがいくつもトレンド入りし、初回から盛り上がりを見せた。(以下、ネタバレを含みます)
■波乱万丈×純愛ラブストーリー。
本作は、秋元康氏企画のオリジナルストーリー。日本人の両親を事故で亡くし、韓国の財閥の養子・“キム・ミンソク”として育った男が、養父の突然死をきっかけに運命が一転。後継者の座を奪われてやって来た日本でも、裏切り、冷遇、向けられる憎悪など次々に困難な状況に追い込まれる中、知り合った女性医師と惹かれ合い、愛を育んでいく。だが、実は2人は幼い時に出会っていたことをまだ知らない…。翻弄される運命に迷いながらも諦めずに立ち向かっていく、波乱万丈×純愛ラブストーリー。
タイトルの「10回切って倒れない木はない」とは、「どんなに難しいことでも、何度も挑戦し続ければ必ず成功できる」という意味の韓国のことわざで、本ドラマの重要なキーワードにもなっている。

■でっちあげにより後継者の座、はく奪…
青木照(志尊)は、7歳の時に事故で両親を亡くし、父の親友だった韓国有数の財閥・“ファングムホテルグループ”の社長のキム・ジョンフン(オ・マンソク)に引き取られ、“キム・ミンソク”としてジョンフンの愛を受けて韓国で育った。
時は流れ、ミンソクは30歳に。ジョンフンは、実子でミンソクの義兄にあたるヒスン(キム・ドワン)ではなくミンソクを後継者に指名。その新社長就任式で、ジョンフンは発作を起こし、急逝。そこからミンソクの運命は大きく変わっていく…。
ミンソクを疎ましく思っている養母のキョンファ(キム・ジュリョン)は、彼に「裏切り者!」と言って、彼が全く身に覚えの無い横領の証拠を突き付けた。ミンソクがいくら否定しても聞く耳を持たず、「息子だと思ったことは1度も無い」と吐き捨てて、後継者をヒスンにすると宣告。ミンソクに、“ファングムホテル東京”の副支配人として日本に行くことを命じた。
失意のミンソクを、ヒスンは「オマエを面白く思ってない誰かのでっちあげなのはわかっている」と慰めた。だが、今騒げば、会社の内紛が知れ渡り社名に傷がつく、と言い、「とりあえず黙って日本へ行ってくれ。おまえの居場所はオレが守る。必ず呼び戻すから」と涙ながらに懇願した。優しく大好きな兄の想いを汲んで、ミンソクは日本に行くことを決意した。

■運命の出会い
ミンソクは、東京のホテルに到着早々、ロビーの階段を踏み外して落ちてきた韓国人の男を助け、負傷したその男を連れて近くの「風見診療所」を訪れることに。そこで女医の河瀬桃子(仁村)と運命の出会いを果たす。ミンソクは男を助けた時に肩を痛めたのだが、それを見抜いた桃子は彼も治療。痛みをこらえて「大丈夫」と言うミンソクに、彼女は「無理して平気なフリして笑わないで。心まで痛くなっちゃうから」声をかけた。その言葉は、今の彼の心に慰めとなって染み渡った。
副支配人としての初日。支配人の水島(矢柴俊博)は、従業員に挨拶するミンソクを遮り、「異例の人事」「私たちとは住む世界が違う特別な方」などとイヤミたっぷりにミンソクを紹介。30年かかってやっと支配人になった水島は、突然現れた“若い副支配人”が面白くないのだ。彼はミンソクに「本社から特別な業務は与えなくていい、と言われている。おとなしくしていてくれ」と、あからさまな敵意を向けるのだった。
仕事も与えられず勤務を終え、虚しい気持ちで街を歩いていたミンソクは、桃子と偶然の再会を。そして、彼女に誘われて診療所が開いている“こども食堂”にやって来た彼は、たくさんの子どもたちが幸せそうに食事をする姿に癒され、配膳を手伝ったり絵を描いてやったり…。カッコよく優しい彼は「王子様みたい!」などと一気に人気者に。そして、子どもたちが帰った後、桃子に「ここは本当にいい場所ですね。子供たちが安心して、笑顔で過ごして…」と、しみじみ告げた。桃子も、ここが笑顔になれる“居場所”になればいいと思っている、自分にとっても大切な“居場所”なのだ、と語った。
ミンソクが帰り、後片付けをしていた桃子は、彼のイラストに添えられていた韓国語を見た途端、診療所を飛び出して彼を呼び止め、その韓国語の意味を尋ねた。その言葉の意味は「みんなの大きな家」。桃子はイラストを見つめながら「大きな家…」とかみしめるようにつぶやいた後、「また来てくれませんか?」と頼み、彼も快く応じた。桃子は、この韓国語に何か思い出があるのだろうか…。


■ヒスンの告白
ミンソクは、連日ホテルで水島の嫌がらせに遭っていた。水島は、ミンソクが宿泊客の荷物を運ぶのを手伝ったベルマンの夏目(松岡卓弥)を叱責して、ミンソクに対し「これからは人の仕事に手を出さないでください」と無理やり言わせたり、取締役会議をミンソクに知らせずに開いたり…と、イヤなヤツ全開。視聴者からは「何なのコイツ!」「殴りたい!!」と、水島への怒り心頭のコメントが続々とSNSに書き込まれた。
孤立無援な上に、兄に送ったメッセージは何日も未読スルー…。そんな中、ついに兄から返信が。「やっと良い報告ができる」とのメッセージに続いて貼られていた動画のリンクを開くと、それはヒスンの会見の様子だった。
ヒスンは、ホテルは客室を全てスイートにして高級な客だけを相手にし、カジュアルな利益率の低いブランドは縮小・撤退すると語っていた。思いもよらぬ方針転換に、ミンソクは「“誰もが笑顔になれるホテル”を目指していた父の想いに反することだ」と抗議したが、兄から返ってきた言葉は…「甘いんだよ、おまえは」。
「誰でもいいから来てほしいホテルなんて、誰も来やしない。採算が取れないものは一掃するのが経営者としてあるべき姿」と語るヒスン。その上、父が行っていた児童養護施設の支援も打ち切ると言い出したのだ。
そして、ヒスンは「ずっとウソをついていた」と続け、父の前では“理想的な愛に溢れた優しい息子”を演じていた。血の繋がらないミンソクを弟だと思ったことは1度も無い、とショッキングな告白を。ヒスンは「韓国におまえの居場所は無い」と言い放った。
序盤の“でっちあげ”から「兄がやったのでは?」「お兄ちゃん、本当にいい人なのかな」「信用していいの?」と、ヒスンの愛情を疑っていた視聴者は「やっぱり!」と、懸念通りの展開に騒然となった。

■ミンソクの“居場所”
子供の頃から優しく、「お前が弟になってくれて良かった」と言って酒を酌み交わしたのもウソだったのか…?茫然自失となりながら、雨の中、傘もささずにさまようミンソクと出会った桃子は、彼を診療所に連れてきた。
タオルを取りに行った桃子を待つ間、子ども食堂の部屋に行った彼は、そこで「ミンソクさん」という布がかけられた椅子を見つけた。「王子様」を表す王冠などの愛が溢れたデコレーションが施されたその椅子を見ながらミンソクは嗚咽した。どこにも無いと思っていた“居場所”が、ここにあった。
感動シーンもつかの間、舞台は韓国へ。養母・キョンファが誰かに「足はもう大丈夫?」と尋ねた。その相手は…ホテルで階段から落ちた男だった。男はキョンファのスパイだったのだ。「東京でおとなしくしている」と報告して男が帰ると、彼女は引き出しから「10回きってたおれない木はない さく 大原未希」と日本語で書かれた表紙の絵本を取り出し、「ミンソクは絶対に信用できない。私から大切なものを奪ったあの女の子どもだから」と、憎々しげに呟いた。この絵本は、ミンソクの実母・未希が描いたもののようだ。
そして、本に挟まれた、ミンソクの実父・優と妊婦の未希、ジョンフンが写った写真を見ながら恨み言を言い、ミンソクも必ず人の大切なものを奪うはずだと怒りをたぎらせた。キョンファの「大切なもの」とは優のことなのだろうか…。キョンファと未希の間に何があったのだろうか。
ヒスンは、そんな母をなだめ、「ミンソクはいずれ“ファングム”から追放される運命だ」と、不敵な笑みを見せるのだった。

■ミンソクと桃子の過去に何が…?
一方、思いっきり泣いて心が解放されたミンソクは、日本に来て初めてぐっすり眠った。そして、幼い頃に涙が枯れるまで泣き続けた日のことを夢で見ていた。その夢の中で、ミンソク…照は隣に座る少女に「知ってる?10回切って倒れない木はない」と話しかけていた。この少女は、実は桃子だ。だが、ミンソクも桃子も、今はまだそれを知らない。
穏やかな顔で眠る彼にブランケットをかけ、見つめる桃子。そんな2人の様子を、桃子に密かに想いを寄せる幼なじみの拓人(京本大我)が複雑な表情で見つめていた…。
視聴者は、次々にミンソクにふりかかるつらい出来事に涙したり怒ったり、また、ちょっとトボケたキャラクターの拓人に笑いが起きたり、こども食堂での様子に癒されたり…と、物語に夢中に。Xの書き込みは増え続け、「#日ドラ10回切って」が日本と世界でトレンド1位となり、関連ワードも続々とトレンド入りを果たした。
様々な人間関係や過去の出来事などが複雑に絡み合い、次回からの展開に期待は高まる一方だ。
◆文=鳥居美保


