
仲野太賀が主演を務める大河ドラマ「豊臣兄弟!」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第14話が4月12日に放送され、浅井長政(中島歩)の謀反により絶体絶命の危機に陥った織田信長(小栗旬)を救うべく、小一郎(仲野)や藤吉郎(池松壮亮)ら織田軍が決死の撤退戦「金ヶ崎の退き口」に挑む姿が描かれた。(※以下、ストーリーのネタバレがあります)
■信長の咆哮と「袋のネズミ」…市が届けた決死の暗号
信頼していた義弟・浅井長政の裏切り。衝撃の事実に激昂する信長のもとへ、妹・市(宮崎あおい)から陣中見舞いの小豆が届く。両端が結ばれた袋を見た竹中半兵衛(菅田将暉)は、それが「袋のネズミ」を意味する長政謀反の警告であると察知する。
「なぜじゃ、なぜじゃ、なぜじゃ、長政ぁ!!」と怒りと絶望に震え、涙を流して慟哭する。

■藤吉郎、自らの足を突き刺し“しんがり”を志願
小谷城を総攻めして皆殺しを命じる信長。しかし、浅井に向かえば朝倉攻めが手薄になり、退けば浅井朝倉両方に追われる。
撤退か、進軍か。混乱する信長をなだめようとした明智光秀(要潤)を「公方の飼い犬」と蹴散らす信長。その窮地で、藤吉郎が突如として自らの刀で足を突き刺す。そして、「このサル、うっかり傷を負ってしまいました!これでは足手まといじゃ。しばらく動くことはできませぬゆえ、わしがここに残りまする」と、自ら“しんがり”となることを志願。
「殿さえご無事なら、我らは何度でもよみがえりまする!」と忠義の心を示す藤吉郎の言葉に我に返った信長。二刻(4時間)だけ時間を稼ぎ、生きて京で宴をしようと約束を交わし、信長は脱出を開始した。

■天才軍師・半兵衛の先読みと、小一郎が務める“ネズミ”の役
残されたのは、2000の兵。無謀な戦いに鼻息を荒くする蜂須賀正勝(高橋努)に対し、半兵衛は移動中に書き記した詳細な地図を広げ策を提案する。
「腹を空かせた猫にはネズミしか見えない」と語る半兵衛の策は、兵を分散させ、狭い道で敵を翻弄する戦術だった。最初のおとりである“ネズミ”を務めたのは小一郎。砂を用いた奇襲や川並衆による障害物工作など、地の利を活かしたゲリラ戦で朝倉軍を足止めしていく。

■浅井軍が現れ絶体絶命の危機…助けたのは仲違いした光秀
夜通しの激戦で織田軍が限界に達したその時、長政率いる浅井軍が立ち塞がる。銃口を向けられ、死を覚悟した小一郎。しかし、戦場に響いた銃声で倒れたのは浅井の兵だった。
「我らも浅井を押しとどめるためにしんがりを申し出た」と現れたのは、信長に蹴飛ばされ仲違いしたはずの光秀だった。光秀の加勢により約束の二刻を凌ぎ切った一同は、「逃げて逃げて逃げまくるのじゃ!」という藤吉郎の号令とともに、死地を脱した。

■義昭、予想外の“信長帰還” 藤吉郎、主君からの祝杯で涙
京では、将軍・足利義昭(尾上右近)が信長の死を確信し、元号を「元亀」に改めていた。そこへ、満身創痍の信長が帰還。真っ赤な目で義昭を見つめる信長の執念に、義昭は震え上がる。
無事生還した藤吉郎を待っていたのは、「わしは約束を果たしたぞ。お次はお主の番じゃ」という言葉とともに信長自らが注ぐ祝杯だった。主君の優しさに触れた藤吉郎は、涙ながらに「殿に逃げられたと知ったあやつらの顔としたら…」と語り始め、そのまま力尽きるように倒れ込んだ。
一方、足を怪我した藤吉郎に、“秘伝の薬”と言ってかゆみ止めを渡していた徳川家康(松下洸平)は、「人間は得体のしれぬものを怖いと思うそうじゃ。わしは…あやつらが恐ろしい」と不安を口にする。豊臣兄弟が秘める底知れぬ力に、後の覇者が本能的な恐怖を覚えた瞬間だった。

■藤吉郎、命懸けの忠誠心に「涙が止まらない」とSNSの声
自らの足を突き通してまで“しんがり”を志願した藤吉郎の凄まじい忠誠心に、SNSでは「死を覚悟した言葉の後に見せた、あの渾身の笑顔に涙が止まらない」「信長の怒りを一瞬で鎮めた藤吉郎の笑顔…さすがとしか言いようがない」「義弟に裏切られた直後だからこそ、藤吉郎の想いがより胸に刺さったんだね」と驚きと称賛のコメントが殺到した。
次週は、戦国史の大きな転換点となる「姉川の戦い」が描かれる。予告映像に、視聴者からは「これからの展開を思うと今から泣けてくる」「どうかお市様を助けてあげて…」「信長を本気で怒らせた代償はあまりに大きい」と、期待と不安が入り混じった声が多数寄せられている。

※宮崎あおいの「埼」は正しくは「たつさき」

