「あ、片親パンね」心ない一言にリュウジ氏怒りあらわ…!SNSで3万5000いいねの“共感”と言葉をめぐる“危うさ”

「あ、片親パンね」心ない一言にリュウジ氏怒りあらわ…!SNSで3万5000いいねの“共感”と言葉をめぐる“危うさ”

ネットスラング「片親パン」とは

 では、そもそも「片親パン」とは何なのでしょうか。これは、ひとり親家庭の子供が日常的に食べているという偏見に基づいたインターネットスラングです。具体的には、安価で量が多く、調理の手間がかからない菓子パンを指します。忙しい親が手軽に子供に与えられる、というイメージから生まれた言葉ですが、その背景には家庭環境や経済状況を揶揄(やゆ)する差別的なニュアンスが色濃く含まれており、問題視されています。

スラングの語源と拡散の背景

 このスラングの語源は2021年頃、ひとり親家庭の当事者による自虐的な投稿が発端とされています。その後、TikTokやまとめサイトを通じて拡散。2023年には一部のインフルエンサーの使用をきっかけに炎上し、「親ガチャ」に続く格差社会を象徴する言葉として大手メディアも報じるようになりました。Z世代を中心に貧困のメタファーとして広まった側面はありますが、実際にはこれらのパンは家庭環境を問わず多くの人に食されています。それにもかかわらず、特定の家庭を嘲笑する目的で使われるようになり、その差別的な性質が強い批判を浴びているのです。

配信元: LASISA

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LASISA

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