「朝の血圧が高いと現れる4つの症状」はご存知ですか?考えられる病気も医師が解説!

「朝の血圧が高いと現れる4つの症状」はご存知ですか?考えられる病気も医師が解説!

「朝の血圧が高い」症状の特徴的な病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「朝の血圧が高い」に関する病気を紹介します。
どのような病気や症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

本態性高血圧(一次性高血圧)

血圧のコントロールが安定していないと、朝の血圧が高くなるケースがあります。
本態性高血圧とは、特定の疾患によるものではなく、生活習慣や遺伝的要因が関与すると考えられる高血圧です。高血圧の約90%を占めるといわれており、過剰な塩分摂取やストレス、生活習慣の乱れなどが関わるとされています。

受診先は、かかりつけの内科や循環器科です。今まで落ち着いていたのに、朝の血圧が上がるようになった場合は早めに受診しましょう。

睡眠時無呼吸症候群

眠っているときに何度も呼吸が止まったり浅くなったりして、血液中の酸素が足りなくなる病気「睡眠時無呼吸症候群」[友駒5] によって夜の血圧も上がり、結果として朝の血圧が高く[友駒6] なるケースがあります。
睡眠時無呼吸症候群の治療は、肥満の場合はダイエット、何かの病気が原因の場合はその病気の治療などです。また、CPAPというマスクを睡眠中につけて呼吸をラクにする治療法も一般的です。
ご家族から「いびきがすごい」「寝ている間に呼吸が止まっていた」と言われた、昼間の強い眠気があるなどの方は、かかりつけの内科や呼吸器内科、耳鼻咽喉科などを受診しましょう。

内分泌性高血圧(二次性高血圧)

高血圧には、特定の病気が原因となって起こる「二次性高血圧」というタイプがあります。
そのなかでも原発性アルドステロン症をはじめとする内分泌系の病気を原因とする高血圧(内分泌性高血圧)も、夜の血圧が下がりにくくなり、朝の血圧が高くなりやすいです。
原発性アルドステロン症の原因は、「副腎にできた腫瘍」と、「左右の副腎から過剰に分泌されるアルドステロン」の2種類です。
腫瘍が原因の場合は手術療法、アルドステロンの過剰分泌の場合は薬物療法をおこないます。
自覚症状は高血圧のみのケースが多く、自分で原発性アルドステロン症を疑うのは困難です。基本的にはかかりつけの内科を受診し、必要に応じて内分泌内科を紹介されることになるでしょう。

「朝の血圧が高い」についてよくある質問

ここまで朝の血圧が高い症状について紹介しました。ここでは「朝の血圧が高い」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

血圧が一日の中で一番高いのはいつでしょうか?

伊藤 陽子(医師)

​​血圧は常に変動しており、通常は日中に一番高くなります。また、季節で言うと、夏より
冬の方が血圧は高くなりやすい傾向があります。

朝の血圧の正常値について教えてください。

伊藤 陽子(医師)

家庭血圧の正常値は、収縮期血圧(最高血圧)が115mmHg未満かつ拡張期血圧(最低血圧)が75mmHg未満です。
それよりも少し高い正常高値血圧は、収縮期血圧が115〜124mmHgかつ収縮期血圧が75mmHg未満です。

配信元: Medical DOC

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