応募1500組殺到! 神奈川県医師会が仕掛ける「子ども向け医療イベント」の狙い

応募1500組殺到! 神奈川県医師会が仕掛ける「子ども向け医療イベント」の狙い

DXで変わる医師会の業務

鈴木会長は、医師会自身のDX化にも積極的に取り組んでいます。
「最近、文字起こしやChatGPT(対話型AI)を使い始めました。長い話があったら、録音して要約する。これだけでもずいぶん楽になります」

さらに、RPA(Robotic Process Automation:定型業務の自動化)の導入も検討しています。
「日々のデータ処理など、定型的な作業は自動化できます。神奈川県医師会が先頭に立って、デジタルやAIを活用した医師会運営を進めたい。そうすればみんな楽になると思うのです」

ただし、鈴木会長は注意点も指摘します。
「録音禁止の会議もありますし、便利な反面、気をつけなければいけない点もありますね」

「3割負担」の裏側 – 県民に伝えたい医療の実情

鈴木会長は、県民の医療に対する理解を深める必要性を強調します。
「外来で診察していると、『今日の診療代が7000円です』と言うと『なんで?』と驚く患者さんがいます。でも、検査をたくさんしたら本当は2万円以上かかっている。3割負担だから7000円なのです」

国民皆保険制度の恩恵について、改めて考える必要があると指摘します。
「爪のネイルに1万円かけるのに、診療費7000円には文句を言う。皆保険のありがたさがわからなくなっている。皆保険が要らないというなら社会保険料を下げてもいいけど、本当にそれでいいのか、県民に問わなければいけません」

鈴木会長は、県民一人ひとりが「医療を守るパートナー」になってほしいと訴えます。
「医療情報だけでなく、医療体制や医療の成り立ちについても理解してほしい。賢い医療のかかり方を学ぶことで、限られた医療資源を有効に使える。それが結果的に、自分たちの健康を守ることにつながるのです」

配信元: Medical DOC

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