ナツミさんは、4歳の娘・イチカちゃんを育てています。お隣に住むママ友・レナさんと息子のハル君とは親しい間柄でした。
しかしある日、レナさんは子どもと一緒に去り、間髪入れずに隣人の再婚相手・ユリアさんが現れたのです。ナツミさんは、略奪婚したことを少しも悪びれないユリアさんの態度に嫌悪感を抱きます。
あるとき、ナツミさんはレナさん親子と偶然再会。
レナさんは離婚前、義母と元夫・タダヒコさんからハル君の「言葉の遅れ」を責められ、一方的に離婚と再婚を告げられたそうです。
しかしユリアさんもまた、おなかの赤ちゃんが「女の子」と判明すると、「男の子」でないことを理由に、義母やタダヒコさんから冷遇されるように……。
一方でナツミさんは、ユリアさんを探す元交際相手を名乗る「タダノヒモオ」さんから、ユリアさんのSNSアカウントに娘のイチカちゃんが写り込んでいることを知らされ、隣家を訪ねます。写真の削除をしてもらおうとしますが、「かわいいからいいでしょ」と話になりません。
しかし、ナツミさんがタダノさんの話を持ち出した途端、ユリアさんは激高。ナツミさんを家から追い出し、SNSのアカウントも削除してしまったのです。
そんなユリアさんは学生時代、「美人」に対する劣等感や羨望をこじらせ、美人な友人のイケメン彼氏を色仕掛けで奪うことに快感を覚えるように。その後も抜群のスタイルを武器に次々とカップルの仲を引き裂いては、「私みたいな女に奪われて悔しいよね?」とほくそ笑み、優越感に浸るようになっていきました。
偶然見つけた「運命の相手」
















ユリアさんは、「金払いがいいから」という理由でタダノさんと付き合っていました。
そんなとき、レナさん夫婦をたまたま見かけ、タダヒコさんに運命を感じます。
「最高の獲物!」
「この男、私のものにしたい!」
直感的にそう感じたユリアさんは、数週間にわたってタダヒコさんを待ち伏せし、名前を間違えたふりをして声をかけたのです。そして、自慢のバストをアピールし、タダヒコさんに近づくことに成功したのでした。
▼人の心は移ろうものとはいえ、誰かの幸せを壊してまで手に入れた関係は、決して本当の満足をもたらすものではありません。ユリアさんは「美人から彼氏を奪う」という行為で自分の価値を確かめようとしていましたが、その価値は誰かを傷つけることでしか成り立たない、危ういものです。
誰かを利用したり、誰かから奪うことで満たそうとすると、結局は人間関係も信頼も失ってしまいます。本当に大切なのは、条件や損得ではなく、相手と誠実に向き合うこと。目の前にいる人を大事にする姿勢こそが、長く続く幸せにつながっていくのではないでしょうか。
著者:マンガ家・イラストレーター キナコモチかあさん

