胸部X線検査(レントゲン)の流れと注意点
当日に検査をスムーズに受けるため、以下のような点に注意しましょう。
胸部X線検査の流れ
どのような検査を行うのか流れとしては、以下のようになります。
1.金属類(ネックレス、ブラジャーのワイヤーなど)を外す
2.撮影台の前に立ち、息を大きく吸って止める
3.正面・側面など必要な方向から撮影
撮影自体は1〜2分で終わり、全体でも5〜10分程度です。
胸部X線検査の注意点
検査を受けたあとでも、通常は制限なく日常生活に戻れます。妊娠中の方は胎児への影響が懸念されることがあるため、検査を受ける前に申告が必要です。もしも異常が見つかった場合は、速やかに追加検査や専門科受診を行います。
胸部X線検査の見方と再検査が必要な胸部X線検査に関する結果
胸部X線検査の見方について解説していきます。
胸部X線検査の結果の見方・主な所見一覧
胸部X線検査では、以下のように判定がなされます。
判定結果 意味、病気など
A判定
異常(所見)なし
B判定 軽度異常(側弯などはあるが、特に心配はいらない程度のもの)
C判定 再検査(C3なら3ヶ月後、C6なら6ヶ月後、C12なら12ヶ月後が望ましい)(心臓が大きい、以前から指摘されている肺のブラ(嚢胞)などがある場合)
D判定 治療中
胸部X線検査で精密検査・再検査が必要な所見と内容
肺野の影や結節が認められた場合、肺炎や腫瘍の可能性があるため、早めに呼吸器内科を受診する必要があります。再検査はCTやMRI、喀痰検査などで行われ、緊急度は所見によって異なります。また、胸水が溜まっていることが疑われる場合、心不全や感染症、胸膜中皮腫などの悪性の病気によるものかもしれません。
気胸が疑われる場合にも、呼吸のしにくさなどの症状がある場合は緊急での処置が必要となるケースがあります。なお、気胸は肺の一部に穴が開き、肺が萎んでしまう状態です。呼吸器内科あるいは外科の受診が必要です。

