「胸部X線検査の費用」はいくらかご存じですか?発見できる病気についても医師が解説!

「胸部X線検査の費用」はいくらかご存じですか?発見できる病気についても医師が解説!

「胸部X線検査」で発見できる病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「胸部X線検査」で発見できる病気・疾患を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

肺炎

肺炎は、細菌やウイルスなどの感染によって肺に炎症が起こる病気です。
発熱、咳、痰、息切れが代表的な症状で、高齢者や基礎疾患のある方では重症化する危険もあります。
胸部X線検査では、浸潤影などが認められることがあります。治療は抗菌薬や抗ウイルス薬、酸素投与などで行われます。
高熱や呼吸困難がある場合は、早めに内科や呼吸器内科を受診しましょう。

肺がん

肺がんは、肺の細胞ががん化して異常に増殖する病気です。日本のがん死亡原因の上位を占めます。喫煙やアスベスト曝露歴などが主な原因とされています。症状は咳や血痰、体重減少などですが早期の段階では無症状のことも多いです。
治療は手術、放射線、抗がん薬や免疫療法など病期に応じて行われます。胸部X線で異常が疑われた場合は、速やかに呼吸器内科や呼吸器外科を受診してください。

気胸・肺気胸

気胸とは、肺に穴が開き、胸腔に空気が漏れて肺がしぼんでしまう病気です。突然の胸痛や息苦しさが特徴で、若い痩せ型の男性に多い自然気胸や、肺疾患に伴う続発性気胸があります。
軽症なら安静で改善することもありますが、多くは胸腔ドレナージが必要です。呼吸困難が強い場合は、救急外来や呼吸器外科の受診が必要です。

心不全

心不全は、心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送り出せなくなる状態です。息切れやむくみ、体重増加が主な症状で、進行すると日常生活にも支障をきたします。胸部X線では心拡大や肺うっ血が確認できます。
治療は利尿薬や血管拡張薬、生活習慣の改善などです。
症状がある場合は循環器内科を早めに受診することが重要です。

脊柱変形

脊柱変形は、加齢や骨粗鬆症、外傷などが原因で背骨が曲がってしまう状態です。胸部X線では背骨の変形が確認でき、進行すると呼吸や心臓の働きにも影響を与えることがあります。
治療はリハビリや装具療法が中心で、重症例では手術も検討されます。背部の痛みを感じたり、姿勢の異常を周囲から指摘される場合は整形外科を受診してください。

肋骨骨折

肋骨骨折は、転倒や事故、強い咳などで胸の骨が折れる外傷です。胸の痛みや呼吸時の違和感が主な症状で、X線で診断されます。軽症では安静と鎮痛薬で治りますが、複数骨折や合併症がある場合は入院治療が必要になることもあります。胸部外傷後に強い痛みが続く場合は整形外科を受診しましょう。

「胸部X線検査の費用」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「 胸部X線検査の費用」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

胸部X線・レントゲン検査の費用は保険適用になりますか?

木村 香菜 医師

はい。咳が長引き発熱が続くケースや、胸の痛み・息苦しさなどの症状が続き、肺の状態を詳しく調べる必要がある場合は保険適用となります。

胸部レントゲン・X線検査の費用が10割負担の自費になることはありますか?

木村 香菜 医師

健康診断の一環として胸部X線検査を受ける場合には10割負担で全額自費になることもあります。

胸部X線検査を受けて診断書を書いてもらう場合料金は高くなりますか?

木村 香菜 医師

はい。診断書を医師が作成する必要がある場合、その分の費用がかかります。

胸部X線検査で影が見つかり、再検査した場合の費用はいくらでしょうか?

木村 香菜 医師

肺がんなどを疑うケースでは、喀痰細胞診などが保険診療で行われます。この場合は約1,000円です。また、CT検査やPET-CT検査などを行う場合、数千円〜3万円ほど要することになるでしょう。

配信元: Medical DOC

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