
ディーン・フジオカが主演を務めるドラマ「LOVED ONE」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FODほかにて配信)の第2話が、4月15日に放送された。真澄(ディーン)と麻帆(瀧内公美)が率いる法医学専門チーム・MEJが本格的に始動。そんななか、MEJの一員である本田(八木勇征)が旧友の死に直面した。(以下、ネタバレを含みます)
■隠された真実と“生きた証”を解き明かす法医学ヒューマンミステリー
完全オリジナルストーリーとなる本作は、法医学という硬質な題材をとおして、人を思う気持ちや生きていた時間を丁寧にすくいあげ、日本社会に多く存在する“死因不明”の闇に静かに光を当てる新感覚の法医学ヒューマンミステリー。厚生労働省主導で新設された法医学専門チーム「MEJ(メディカルイグザミナージャパン)」が、遺された痕跡を手掛かりに、隠された真実とその人が生きた証を解き明かしていく。
“LOVED ONE”とは、法医学者が遺体にささげる込められた言葉で、“亡くなった人”ではなく、かつて“誰かに愛されていた存在”として呼ぶための名。
ディーンが演じるのは、MEJに招へいされた、アメリカでメディカルイグザミナーとして数多くの検視を担当してきた変わり者の天才法医学者・水沢真澄。そして真澄のバディとなる、MEJのセンター長で、崖っぷちのエリート官僚・桐生麻帆を瀧内公美が務める。
ほか、MEJメンバーとして、死後画像診断専門の法医学者・本田雅人役で八木勇征、臨床法医学専門の法医学者・高森蓮介役で綱啓永、法歯学・骨学専門の法医学者・松原涼音役で安斉星来、検査技師・吉本由季子役で川床明日香が出演。
■本田の旧友が異常死と見られる状態で発見される
本格始動したMEJだが、現実は理想とはほど遠く、本田や高森たちは山積みの書類業務に追われていた。そんな中、ひと足先に仕事を終えた本田は、大学病院の外科医として働く広野(東龍之介)と会う。かつて救急医としてともに働いていた2人は再会を喜び、思い出話に花を咲かせる。
やがて本田が現在の仕事の不満を言い、広野をうらやましがると、広野は浮かない表情を見せる。その広野が口を開こうとすると、本田は「なぐさめんのとか、やめろよな」と軽く言って、聞こうとしなかった。そこで広野が仕事の呼び出しを受け、飲み会はお開きとなった。
翌朝、広野が異常死と見られる姿で発見された。現場での真澄の見立てでは、激しい衝突が死因のようで、落下した可能性が高かった。だが、近くに高い建物は見当たらず、飛び散った血痕も不可思議だった。
本田は、真澄たちと一緒に広野の解剖をする。その結果、死因はやはり“落下死”と判明した。
■友の死に本田は後悔の念を抱く
誰の身にも起こりうる「別れ」。第2話では、法医学者の本田をとおして、残された者の悲しみを映し出した。
「誰かに恨まれるようなやつじゃない」と信じる本田は、真澄に連れられて大学病院に聞き込みに行くと、広野は仕事がうまくいっておらず、退職願を亡くなる前日に出していたことを知る。亡くなる前日といえば、本田と飲み会をした日。そこで広野が何かを言おうとしていた姿がよみがえる。
MEJでの死因の再検証にも身が入らない本田は、「楽しいっすか? 人の死にざま、むやみに掘り返して好き勝手言って」と口走ってしまう。さらに「解剖した所見を出して、面倒な報告書をせっせと書く。俺たちにできることなんて、それだけでしょ」と続けた。
本田が真澄の現場での再検証の誘いを断り、MEJのスタッフルームでぼう然としていると、麻帆が声を掛ける。法医学が向いていないと辞めることまで考えている本田に、「私もこんな仕事するつもりなかったし、全然できない自分が嫌になってばかりだし。みんなそうなのかなぁ。広野さんはどうだったんでしょうね」と麻帆。
たまらず涙がこぼれる本田。「もう会えないって…もう会えないなんて分かんなかったんだ。これが最後だって、ちゃんと分かってたら、もっと…もっといろいろ…」。
死という唐突な別れ。死の直前に会っていたのならばなおさらだ。後悔の思いがあふれた涙が胸に迫る。
■麻帆の言葉が法医学者としての本田の背中を押す
ただ、「まだ最後じゃないですよ。法医学者なんだから」という麻帆の言葉に背中を押された本田は、現場検証をしている真澄の元へ向かう。
本田は、一度MEJのスタッフルームに戻る真澄に代わり、広野の死因を解く“ピース”を見つけると力強く宣言。だが、広野が勤めていた病院で聞き込みをしようとするも、なぜか協力を得られない。そんな中、本田は広野が担当していた患者の少女に出会う。
その少女の証言を手掛かりに、広野が処置するも容態急変で亡くなった少女の父親・武村一哉(遠藤雄弥)から誤診を訴えられていたことが判明。ただ、そこには先輩医師の医療ミスがあり、広野は医師を辞める決意をして告発の準備をしていたが、それを知らずに許せない思いでいっぱいだった一哉が殺害を計画し、マンホールに突き落とされる形で命を落とした。
「立派な医者だった」友が迎えた人生の終わり方。無念さにあらためて涙を流す本田。真澄は「事件の手掛かりをくれたのは広野さんだったと思います」と話す。証拠隠滅を図るも、広野に腐敗ガスや硬直などで起きるとされる体がバウンドする死後変化が起き、驚いて一哉は逃げ出してしまったのだ。それは奇跡的なことではあるものの、真澄たちがその痕跡をちゃんと追ったからこそ、つかめた真相でもある。
MEJの存在意義が、本田の涙とともにより真に迫る展開となった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

