
SNSやブログ「横山家のマンガ。」などで、「戦国コミケ」「新しいパパがどう見ても凶悪すぎる」など数々の人気作を発表し、ファンを魅了し続けている漫画家・横山了一(@yokoyama_bancho)さん。そんな横山さんの作品のなかから、これまでに9巻が発行されている「どちらかの家庭が崩壊する漫画」を紹介。本作の制作秘話について、作者の横山さんに話を聞いた。
■完璧な家族が崩壊する時…疑惑と狂気が招いた地獄の連鎖



エリート会社員の夫・シュウと妻・ユイ、そして一人娘・リエの3人家族の薬師寺家は一見すると誰もが羨むセレブ家庭だ。しかし、シュウの浮気疑惑や、義母との同居を勝手に決めてしまう横暴さに耐えきれず、ユイは家を出てしまう。さらにシュウは、ユイがマリンの夫・ゴンと不倫していると誤解し、感情を爆発させて殴りかかってしまう。思い通りに生きてきたシュウの人生は徐々に崩れ始め、母・聡子の狂気をはらんだ行動もエスカレートしていく。
こうした衝撃的な展開が描かれた序盤は大きな反響を呼び、シリーズはその後も家族の歪みや人間関係の綻びがより深く描かれている。
2巻から登場する新キャラクター・ケントは、もともと作者の横山了一さんがネットで公開していたシリーズ「チンピラ、三つ子の父になる」に登場していた人物である。連載前から性格が固まっていたこともあり、「一番力になってくれそうだったので登場させてみた」と語る横山さん。同作にはケントの相棒「オッくん」というキャラクターも存在するが、顔立ちが本作「どちらかの家庭が崩壊する漫画」の主人公・シュウと少し似ているため、読者が混乱しないよう登場を控えていると説明してくれた。
また今後については、インディーズではシュウの母・聡子のその後を描くなど、物語の余白を補う作品を発表しているものの、「WEB連載は完結しているので、正式な続編はまだ描いていない」と明かす。続編については「やるならじっくり考えてから」と話してくれた。
崩れていく家族の中で、それぞれが守ろうとするものは何なのか。積み重なった日常のひずみがたどり着く先を、読者は思わず見届けたくなる物語だ。
取材協力・画像提供:横山了一(@yokoyama_bancho)
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