メディカルドック監修医が胃ポリープができやすい人の食生活・特徴・原因を解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「胃のポリープが消える食べ物」はあるの?胃ポリープができやすい人の食生活も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
齋藤 雄佑(医師)
日本外科学会外科専門医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。
「胃ポリープ」とは?
胃ポリープとは、粘膜表面に発生する小さな隆起状態の病変のことです。内視鏡検査(胃カメラ検査)を受けた際に偶然見つかるケースが多く、通常は無症状であることがほとんどです。多くの場合は良性ですが、中には悪性化する可能性のあるものも存在します。
胃ポリープの種類
胃底腺ポリープ
胃底腺ポリープは胃の上部(胃底部)の粘膜に発生するポリープです。良性であることがほとんどで、がん化することは非常にまれです。一般的には無症状で、偶然見つかることが多いです。胃底腺ポリープはピロリ菌非感染者や胃酸分泌抑制薬(プロトンポンプ阻害薬など)を長期服用している人に多く見られる傾向があります。
胃過形成性ポリープ
胃過形成性ポリープは、慢性胃炎やヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)感染などによって胃粘膜が炎症を起こし、粘膜の細胞が異常に増殖した結果できると考えられているポリープです。多くの場合は無症状ですが、まれに出血や貧血の原因となる場合があります。また、一部ががん化する可能性もあります。特に10mm以上のものでは注意が必要です。
胃腺腫
高齢者で腸上皮化性を持つ、萎縮性胃炎を背景に生じる病変です。男性に多く、男女比は4:1程度とされています。2cm以上で癌化率が高く、多くは内視鏡的切除が行われます。

