
TBS×U-NEXT×THE SEVENによるグローバルプロジェクト「ちるらん 新撰組鎮魂歌」。U-NEXTでは、「江戸青春篇」に続いて「京都決戦篇」を毎週金曜に独占配信中だ。4月10日には、「京都決戦篇」第3話が配信され、ついに“近藤派”が新見錦(奥野瑛太)の粛清に乗り出す様子が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)
■累計発行部数300万部超のコミックスを実写化
本作は、幕末の京都を舞台に、最強のサムライ集団・新撰組の志士たちの荒々しくも熱い生きざまを、ド派手なアクションと、史実に基づきながらも大胆な解釈で描いた累計発行部数300万部超の同名コミックス(原作:梅村真也、漫画:橋本エイジ/ゼノンコミックス)の実写化作品。
後に新選組副長となる土方歳三が近藤勇という“器”と出会い、沖田総司、斉藤一といった個性的な仲間たちと共に、歴史に名を刻む“新撰組”をいかにして作り上げていったのか。そして、激動の幕末を駆け抜けた若者たちの物語を、現代的かつ艶やかで魅力的なキャラクター造形と、史上最速とも評されるハイスピードな殺陣(たて)を交えて描く“ジャパニーズ・ソードアクション・エンターテインメント”だ。
土方役の山田裕貴の他、新撰組の志士役には、鈴木伸之、中村蒼、細田佳央太、上杉柊平、藤原季節、杉野遥亮、柳俊太郎、宮崎秋人、岩永ひひおら、強烈な個性と実力を兼ね備えた俳優陣が集結。
また、土方の宿敵であり盟友の「人斬り以蔵」こと岡田以蔵を中島健人、土方らに立ちはだかる“最強で最凶の宿敵”芹沢鴨を綾野剛が演じる他、奥野瑛太、高橋光臣、金子ノブアキ、安藤政信、桜井ユキら、多彩な俳優陣が作品を盛り上げる。

■原田左之助のコミカルな日常が伏線に
前回は土方歳三(山田裕貴)と芹沢鴨(綾野剛)が刀を交える緊迫の場面で幕を閉じたが、第3話はある日の朝、近藤勇(鈴木伸之)が包丁でたくあんを切る日常の一コマからスタート。その様子を傍らで見守っていた原田左之助(柳俊太郎)は、近藤からたくあんをひと切れ勧められる。
ゆっくりと噛みしめた左之助は、「ええ漬かり具合ぞな」とその味に納得の表情。近藤も「確かにうまい! 左之助、お前は本当に、漬物の食べ時を見極める才があるな」と左之助の謎スキルを称える中、一緒に食べた土方は「…そんなに違うかね?」と連れない反応。その答えに、近藤は「トシさんには、一生わからんだろうな(笑)」と、バカ舌気味の土方を茶化すのだった。
場面は変わって、左之助が一人大鎌を振るって鍛錬に励む様子が。敵に見立てた巻藁を見事に斬ったかと思えば、最後は仕込んでいた槍を俵に突き刺し、「決まったぞな」とニヤリ。すると、どこからともなく「決まったぞな」の声が飛ぶ。
声の主は斉藤一(藤原季節)で、「や~」と棒読み気味に巻藁を突き刺した挙げ句、再び小馬鹿にした感じで「決まったぞな」をまねしてみせた斉藤に左之助はブチギレ。「冗談だよ、冗談だって!」と笑いながら逃げる斉藤を無言で追いかける左之助のコミカルな姿が描かれた。このシーンからは、今回左之助に大きな見せ場が用意されていることを予感させた。

■土方と芹沢のタイマンに近藤が水を差す
ここで場面は前回の続きに戻り、再び土方と芹沢の息詰まる戦いが展開。土方も強くなったとは言え、芹沢は腹にパンチを入れ、片手で土方の頭をわし掴みにするなど流れるように攻撃を繰り出していく。実力的にはまだまだ芹沢が格上かに思われたが、土方は芹沢の攻撃をいなしながら一瞬の隙を突いて芹沢の頬にわずかな傷をつける。
それまで余裕を見せていた芹沢だったが、よもやの負傷に表情が一変。力で土方を追い込んでいく。その強さを肌で感じた土方は、押されて間合いが遠くなった際に「いやぁ~! やっぱあんた強いね!」と興奮気味に告げる。そんな土方の姿に芹沢も「おお~、いいじゃねえか。暴力が似合ってきたな」と満足げ。スリリングな“命の取り合い”に、双方アドレナリンが止まらない様子。
「今のにしゃ(※お前)なら、斬ってみるのも悪くねぇ」と、土方の本気を受け止めた芹沢が決着に向けて刀を振るう中、そこに割って入ったのは近藤。「ここで決着を付けるなら、俺が相手になるのが筋だ!」と吠える近藤に土方は「水差すんじゃねえ!」と不快感をあらわに。それでも、近藤は土方に刀を向け自制を促す。
そして、近藤は気合十分で芹沢と向き合うも、芹沢は大あくびして「今のにしゃ相手じゃそそらん。言っただろ。全身全霊で来いってな。その気になったらまた来いよ。」と刀を収め、取り囲む会津藩士たちには「会津もな。いつでも相手になってやっからよ」と挑発し、その場を去ろうとする。
そこで呼び止めたのは、二人の戦いを黙って見ていた松平容保(松本潤)。「おい鴨。テメエもとことん、大バカ野郎だな」と告げた容保に対し、芹沢は「大将、お互いさまだろ」と馴れ馴れしく吐き捨て去っていった。
芹沢の行動原理を理解できない山南敬助(中村蒼)に、容保は「誰よりも正直なだけだ。ヤツは、己の血が燃えたぎる場所を求めて、生きてきただけなんじゃねえのか。あの男もまた、どうしようもなく純粋に、武士なんだろうよ」と一定の理解を示す。その言葉に、土方は複雑な表情を浮かべていた。

■芹沢の行動で近藤派と新見の激突は不可避に
屋敷に戻った土方は、近藤に「なんで邪魔した? 親父が刀を抜いたのは、芹沢を殺るためじゃない。俺を守るためだよな? 俺が負けるとでも思ったか?」と、怒気をはらんだ物言いで問いかける。すると近藤は「ああ。トシさんもそう思ったはずだ」と即答し、「なぜ芹沢を斬ろうとした?」と逆質問。
「隊のために決まってんだろ」と返した土方だったが、近藤は土方がただ単に芹沢とやり合いたかっただけだと指摘。「我を失ったら終わりだ」と諭すが、己の衝動を抑えきれない土方は「それでもやり合いてぇ」と明かし、「弱ければ死ぬ。それだけのことだろ」と達観した言葉を放つ。
「…それがトシさんだったな」と納得した近藤に、土方は「親父は違ぇのかよ。強ぇヤツが目の前にいる。ソイツと命を賭してやり合いてぇ。そう思わねえのか」と尋ねる。だが、近藤は何も言わず、再び木刀を握り鍛錬を積むのだった。
その頃、新見の元を訪ねた芹沢は、新見がこれまで何をしてきたのかを洗いざらい容保に話したと宣告。その場には近藤らがいたことも明かし、「にしゃを命がけで獲りに来るんじゃねえか?」と煽るように語りかける。
怒りをこらえつつ「芹沢先生、私を見限ったということですか?」と尋ねる新見に、芹沢は「俺はただ、にしゃの力とヤツらの力がぶつかり合うところが見てぇんだよ。いい暴力楽しみにしてるぜ」と告げ、その場を去っていく。こうして、近藤派と新見がぶつかる日は近づきつつあった。
そんな中、会津藩は薩摩藩と手を組み御所を完全封鎖し、壬生浪士組も御所を守るため出動。八月十八日に起きたこの政変により、尊王攘夷派の公卿と長州藩勢力は京から追放された。そして壬生浪士組は、容保から正式に市中見回りの役目を与えられ、名も「新撰組」と改められることに。視聴者の誰もが待ち望んでいた「新撰組」は、こうして誕生したのだった。

■近藤派は殺された仲間たちのため、新見の“粛清”に乗り出す
そして近藤は、土方、山南に加えて永倉新八(上杉柊平)、沖田総司(細田佳央太)、斉藤一、井上源三郎(岩永ひひお)、藤堂平助(宮崎秋人)、原田左之助、島田魁(長田拓郎)を招集。山南は、新見がこれまで何をしてきたのかを明かすとともに、この10人で新見を粛清することを宣言する。
阿比留鋭三郎(杉野遥亮)や佐々木愛次郎(田中偉登)が新見によって殺されたと知った斉藤は、「(理由など)どうでもいい。鋭三郎と愛次郎の敵、新見を討つ。それだけだ」と、自身の策略のために仲間を殺した新見への仇討ちに誰よりも強い思いを見せる。
だが、山南は新見が尊攘浪士崩れや盗賊を金でかき集め、少なくとも150人の兵を有していることを告げ、そんな敵にたった10人で挑むことになると絶望的な戦局を説明。一人あたり15人を斬らなければならないという事実を皆が受け止める中、近藤が静かに口を開く。
「俺は、いつの間にか忘れかけていた気がする。あの貧乏道場で、田舎剣術と蔑まれた俺たちが、何のために京に出てきたのか。金や立身出世のためか? 策を弄して、権力争いをするためか? そうじゃないだろ。俺は日ノ本中に見せつけるために京に来た! 俺たちこそが最強だと。俺たち試衛館こそが、誠の武士だとな! 俺はどんなことがあっても…鋭三郎と愛次郎の敵を必ず討つ! みんなにも、付いてきてほしい!」
そう言って頭を下げた近藤に、土方は「親父…もう俺たちのために頭を下げるな」と告げ、仲間たちに「おい、上等だよな? 20人だろうが30人だろうが斬ってやる」と宣言。そんな土方に、山南は「相変わらず、バカなことを言う人ですね。ですが、今回ばかりはそれも…頼もしい」と語りかける。
こうして覚悟を決めた近藤派の面々は、山南の練り上げた策を受けて、鹿ケ谷で新見の軍団を迎え撃つことに。だがその計画は、間者の山崎烝(前田旺志郎)によって新見へ伝えられていた。新見は「芹沢の野郎、見てろよ。俺はこのままじゃ終わらねぇ! 容保の首を土産に長州へ行く!」と配下の者たちに宣言するのだった。

■決戦の地・鹿ケ谷で壮絶な戦がスタート
容保と近藤が密会の場に入ったことを知った新見の軍勢は、夜にその場を襲撃することに。だが、そこで待ち受けていたのは容保に扮した山南と、近藤、土方、新八、源三郎、平助、島田の7人。新見は、山南の策略によりまんまとおびき寄せられたと悟るのだった。
「これより、新見錦の粛清を始める」と語った近藤に、新見は「この数を相手にいい度胸だ。クソド低能どもが!」と啖呵を切り、率いる軍勢を「怯むな! ぶち殺せ!」扇動。一斉に駆け出してきた敵衆に、土方は「気合入れてかかってこいや!」と叫び、いよいよ戦いの火蓋が切って落とされる。
壮絶な乱戦が展開される中、近藤派の面々はそれぞれの戦闘スタイルで一人、また一人と敵を斬っていく。中でも、これまで刀を抜く場面のなかった源三郎が円形の刀で敵の死角から次々と斬っていくさまは忍者のようで、強烈なインパクトを残した。
順調に敵を切っていく近藤派の面々だったが、入口が狭い場所に誘い込まれていると気づいた新見は、裏門に回って挟み撃ちにするようムシクイ(渡部龍平)に指示。土方は動いた敵衆を迎え撃つため裏門に回ろうとするが、近藤から「山南さんを信じろ! 戦況は、必ず好転する!」と説得され、その場に留まることに。そんな様子を、山南に待機を命じられた沖田と斉藤は遠目から眺めていた。

■“死神”左之助がたった一人で裏門を守り抜く姿に感動
一方、敵衆から集まった精鋭が裏門へ足を踏み入れようとすると、何者かに斬られてしまう。「かまいたちだ!」とおののく仲間に、ムシクイは「そないなかわいいもんやない。あれは死神…原田左之助や!」と、いち早く正体に気づく。大鎌を振り回し、次々と敵を斬っていく左之助。目深にフードを被り「こっから先は…あっしが一歩も通さんぞな」と語るその姿は、まさに死神そのものだ。
それでも、圧倒的な数的優位に立つ敵衆は次第に左之助を追い込んでいく。ついにひざをついてしまった左之助を見て、その時を待っていたムシクイは「原田左之助、獲ったで~!」と襲いかかる。絶体絶命の中、左之助は一人で裏門を守ると宣言した時に近藤から言い渡された「またみんなで美味い飯を食う」という約束を思い出していた。
「親父殿との約束、必ず守るけんね!」と気合を入れ直した左之助は、大鎌に仕込んでいた槍を出しムシクイを一突き。「なんやそれ…鎌ちゃうんけ…汚いで…」と今際の際で苦言を呈したムシクイに、左之助は「汚くないぞな。あっしは元々…槍使いぞな」と返答。その強さに恐れをなした敵衆が逃げ出す中、左之助は「決まったぞな…」と一人カッコつけるのだった。
一方、敵を斬り続けてきた近藤ら本隊は、敵の屍で砦を作るという頭脳プレイでさらなる進軍を阻止していた。「すべてテメエの思惑通りだったのか! 山南~!」と新見が苛立つ中、近藤が“誠”の旗を振り回すと、その合図を待っていた沖田と斉藤が背後から一気に切り込んでくる。そして、新見に向かって斉藤が駆け出す中、新見が「来るなら来てみろ! ド低能どもが~!」と吠えたところで、第3話は幕を閉じた。
某ヤンキー漫画を思い起こさせる「7対150」の構図に、大鎌を振り回す左之助の死神感、そして15分以上にわたった終盤のソードアクションは圧巻の一言。これまで新見にストレスを溜め込んでいた視聴者も、今回ばかりはスカッとさせられたのでは。決着の時が近づく中、第4話の予告では容保の「鴨と近藤に伝えろ。どちらかの首がいる」という衝撃発言も。直接対決の行方は気になるところだ。

※柳俊太郎の「柳」は旧字体が正式表記
※宮崎秋人の「崎」は「たつさき」が正式表記

