【日本の輸入豚肉市場でカナダ産がシェア1位に】カナダポークがメディアカンファレンス開催、貿易関係のさらなる強化めざす

【日本の輸入豚肉市場でカナダ産がシェア1位に】カナダポークがメディアカンファレンス開催、貿易関係のさらなる強化めざす

〈カナダポークはアジア市場へ注力〉

質疑応答では、カナダ産豚肉がトップシェアになった要因について聞かれ、クリステンセン会長は「これはカナダと日本の長年にわたる関係性の賜物だ。カナダでは、過去にも労働ストライキや港湾の混乱、自然災害などさまざまな困難に直面してきた。しかし、これらの困難を乗り越え、日本と築き上げた関係性に深く感謝している」と改めて2国間の信頼関係を強調した。

また、米国の関税問題の影響については、「米国市場の不確実性が世界中に影響を与えるなか、カナダは米国に多くの豚肉を輸出しているだけでなく、米国からも豚肉を輸入している。こうしたなかカナダ国内においては、とくに米国からの輸入品に対してカナダ産を購入するという意識が高まっている。一方で、従来から輸出先の多様化を図ってきたが、今回の関税問題はその取組みをより加速化させている。我われは市場の多様化、とくに日本をはじめとするアジア市場への注力を継続していく」と述べた。

〈畜産日報 2025年10月6日付〉

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