
ラストを知ると、思わず背筋が凍る――。SNSで話題の5コマ漫画家・伊東(@ito_44_3)さんの新作「ウミガメのスープ」が注目を集めている。一見、誰もが知る童話「アリとキリギリス」のパロディだが、その結末には残酷な真実が隠されていた。




■水平思考クイズと童話の不穏な融合
本作のモチーフは、質問を繰り返して真相を解き明かす推理ゲーム「ウミガメのスープ」だ。伊東さんは「『ウミガメのスープ』と呼ばれる水平思考クイズの小話を元ネタにしました」と語る。物語の舞台は、夏から冬へと移り変わる寓話の世界。働き者のアリと、バイオリンを弾いて楽観的に過ごすキリギリスの対比から物語は始まる。
■アリが振る舞った「おいしいスープ」の正体
冬が訪れ、食料が尽きたキリギリスは、かつてからかったアリに謝罪し、助けを求める。アリは快く彼を招き入れ、温かいスープを振る舞った。あまりの美味さに喜ぶキリギリスだったが、ふと、先に助けを求めたはずの仲間たちの行方を尋ねる。「彼らも巣に招いてあげたよ」と微笑むアリ。その直後、キリギリスはスープの「原材料」に潜む恐ろしい事実に気づいてしまうのだ。
■親しみやすいキャラ設定が引き立てる恐怖
読者からは「やっぱりアリさんはお仕事熱心」「皆にも振る舞ったのか……」といった戦慄のコメントが寄せられている。伊東さんは本作のほかにも「桃太郎」や「鶴の恩返し」など、誰もが知る童話をテーマに描くことが多い。2024年4月には「舌切り雀」を題材にした作品が3.8万いいねを記録するなど、大きな反響を呼んだ。
「多くの人が内容を知っているので、キャラ設定を活かしやすい」と伊東さんは分析する。かわいらしい絵柄と、慈悲深いアリの行動。それらすべてが反転するラストのギャップこそが、伊東作品が持つ中毒性の正体といえるだろう。
取材協力:伊東(@ito_44_3)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

