
初めて描いた創作漫画「陰キャ王子と高嶺の華子さん」が“pixivコミック編集員のオススメ”に抜粋されたり、“今週の注目漫画16選”に選出された杉岡ケイ(@kei_sugioka)さん。現在は、一般企業で働くかたわら、先述した漫画作品が某出版社の編集者の目に止まり担当編集がついて、創作活動を続けている。そんな杉岡さんが描いた「不死の娯楽」は、SNSにアップされると3万を超える“いいね”がつき、「泣いていい?」「なんやこれ涙が止まらへん」「あれ、目から塩水が」「雨が…降ってきたな…」などのコメントが140以上ついた話題作だ。
■不老不死を“楽しむ”という逆転発想が生んだ異色の物語世界



数千年を孤独に生きる主人公と、突如現れた少年との交流を描く本作「不死の娯楽」は、不老不死という重いテーマを軽やかに裏切る発想から生まれた作品である。
その出発点は、杉岡さんの担当編集さんからのアイデアだったという。提案を受けた際、杉岡さんは「全然興味ないです…」と即答したという。杉岡さんはハッピーエンドが好きで、最初から悲しみしかない不老不死のキャラを描ける気がしなかったと振り返る。しかし、担当編集さんからの「じゃあ杉岡さんが不老不死になったら何しますか?」という問いに対し、「主人と子供に会うために、タイムマシンを作って過去に戻りますかね…」と涙ながらに想像した経験が物語の核となったという。
主人公像は、従来の悲観的な不死者像を覆し、「逆に明るくて不死であることを悲観していない主人公」に設定され、「本人は楽しんでるけど周りから見たら『怖っ!』となるキャラ」を志向した点に特徴がある。対照的な存在であるミライの設定には苦心したが、「隠してる目の下がカメラになってたら…」という着想から突破口を見出し、「人類滅亡の救世主になるために改造された人間」という設定へと結実した。こうした試行錯誤の積み重ねが、孤独と希望を併せ持つ唯一無二の物語を形作っているのである。
取材協力:杉岡ケイ(@kei_sugioka)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

