1歳年上の夫・ろみ緒、6歳の娘・あかりと暮らしていた松田めい。ごく普通の家庭だったものの、夫・ろみ緒が同窓会で「一番好きだった」元カノ・ジュリ実と再会したことから、幸せだった家族の日常が崩れ始めました。
ろみ緒は、精神的に不安定なジュリ実からの連絡を無視できず密会を重ねてしまいます。夫の未練と裏切りに絶望しためいは、一度は離婚を突きつけますが、娘のために踏みとどまり関係修復を模索しました。しかし最終的に、ろみ緒も自らの過ちで妻を追い詰めたことを悟り、夫婦は離婚。
あかりには「離婚した」とは伝えていませんでしたが、ろみ緒とは協力関係を築けており、暮らしは順調に思えていためい。しかし、あかりは人知れず「家族で過ごせない寂しさ」を感じていました。
離婚していなかったら…
「話したいことがあります」。
めいの元へろみ緒からメッセージが届きました。
ろみ緒からかけられたのは、「何年か先でもいいので、今後の俺を見て、一緒に行ってもいいと思えたら、3人で海に行きませんか」という言葉。この「3人で海に行きたい」というのはあかりの願いでもありました。
めいもろみ緒も、あかりが寂しい気持ちを抱えていることを実感していました。
めいはそのとき、「考えておきます」とだけ返して――。


何度も裏切られ、元カノと密会を繰り返していたかつてのろみ緒を知っているからこそ、めいは彼を手放しで信じることができずにいました。しかし離婚後のろみ緒は、以前とは別人のように、めいやあかりを一番に考えたサポートに徹してくれました。
そういったろみ緒の行動が実を結んだのか、あかりの希望でもあった「家族3人で海に行く」ということが実現することに。
離婚したからこそ、こうした新しい3人のかたちを現実にすることができた。そう、めいは感じていたのかもしれません。あかりが何気なく発した「3人で海に行きたい」という小さな願いは、形を変えて新しい家族のスタートラインを繋いでくれたのかも……なんて考えてしまうお話ですね。
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著者:マンガ家・イラストレーター 岡田ももえ

