
堤真一が主演を務める日曜劇場「GIFT」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第2話が4月19日に放送された。車いすラグビーの弱小チームのアシスタントコーチに就任した伍鉄(堤)。さっそく改善に向け、エースである涼(山田裕貴)にあることを突きつけた。(以下、ネタバレを含みます)
■天才宇宙物理学者と車いすラグビーの弱小チームが繰り広げる絆と再生の物語
完全オリジナルストーリーとなる本作は、パラスポーツである車いすラグビーを舞台に、弱小チームに立ちはだかる難問の答えを導き出しながら、本気で心と身体をぶつけ合うことで仲間、家族の大切さ、そして愛を知っていく物語。
主演の堤が演じるのは、天才“過ぎる”頭脳を持った宇宙物理学者の伍鉄文人。その伍鉄が出会う車いすラグビーチーム「ブレイズブルズ」(以下、ブルズ)の孤高のエース・宮下涼を山田裕貴、取材をきっかけにブルズと関わっていく雑誌記者・霧山人香を有村架純、バイク事故で車いす生活を送ることになった朝谷圭二郎を本田響矢が務める。
また、ブルズのライバルチーム「シャークヘッド」のエース・谷口聡一役で細田佳央太、伍鉄の従姉妹でブルズのヘッドコーチ・日野雅美役で吉瀬美智子、シャークヘッドのコーチ・国見明保役で安田顕、音楽事務所で作曲家のマネージャーをしている坂本昊役で玉森裕太、昊の母でアート作家の坂本広江役で山口智子が出演。
■伍鉄はブルズのアシスタントコーチに就任
「ブルズを日本一」にするという超難問に嬉々として取り組む伍鉄は、雅美からアシスタントコーチに誘われる。チームを宇宙に例えて話し出す伍鉄についていけない選手たち。涼は、「素人が興味半分でやめてもらえませんか。本気なんですよね?」と問い掛ける。
すると伍鉄は、真剣に練習する涼たち“マジ派”と、レクリエーション感覚で楽しみたい坂東(越山敬達)たち“レク派”で対戦することを提案。マジ派が勝てば伍鉄はコーチをあきらめ、レク派が勝てば自分の言うことに従ってもらうという条件だ。
試合の日。始まりは涼たちが圧勝だったが、マジ派のチームワークはバラバラ。そんな中、伍鉄はレク派の選手たちの特徴を星に例えながら戦術を繰り広げ、見事にレク派を勝利に導いた。
マジ派の選手は「まぐれ」だと言うが、取材に来て、伍鉄の隣で試合を見ていた人香は否定。「伍鉄さんはずっと探していました、勝つための答えを。ちゃんと積み重ねていたんです。努力を。きっと悩んで、苦しみながら」。
伍鉄は照れたように濁しながら、「私は、ずっと、ずーっと楽しかったです」と漏らした。
■伍鉄は涼にエースをやめてもらうと告げる
正式にアシスタントコーチに就任した伍鉄が、さっそくある決断をくだす。涼に向かって「やめていただきます」と告げたのだ。驚く涼だったが、その言葉の真意は、「エースをやめる」ということだった。涼のことを「一番星」と呼んでいた伍鉄だが、このときは「光を失った星」と言い換えた。
人香は無常ともいえる伍鉄の発言に苦言を呈したが、伍鉄は涼の実力を否定しているわけではなく、今の涼には「再生のための破壊が必要」なのだと説明した。
その涼に代わる新たなエース候補として、目星をつけたのが圭二郎だ。
偶然にも圭二郎の両親は息子をブルズに入れたがっていた。ただ、雅美は断った。車いすラグビーをするには、送り迎えなど家族のサポートが必要だが、圭二郎と両親の今の関係では難しいと思ったのだ。
その面談に同席していた伍鉄は、圭二郎が少し前に大学の構内で知り合った人物だと気付いた。圭二郎は仲間と一緒に学生に勝負を持ち掛けて金を巻き上げようとしており、伍鉄は自分が金を出すとしてレースをさせたのだ。そのときの圭二郎の車いすさばきを「美しい」と称えていた。
仲間のために金が必要になり、大学までレースで賭けた金を取りに来た圭二郎に、伍鉄は「10倍にしてみませんか」と持ち掛けて練習会場に呼び出し、さらに金を増やせるとして、涼と勝負をさせることにした。
■新エース候補とされた圭二郎との勝負で顔つきが変わる涼
圧倒的な実力差で、点を取れない圭二郎。そんな圭二郎を優しい口調だがあおる伍鉄。圭二郎のことを星のなり損ねである「褐色矮星(かっしょくわいせい)」に例える伍鉄は、「その星は周囲にガスが積もっていくと輝き出す。だからどんどんあおって怒りを積もらせればいいんです」というのだ。
初めてながらもがむしゃらにぶつかる圭二郎。すると、初めは余裕だった涼の顔つきが変わっていく。最後、ボールを持って倒れこんだ圭二郎だったが、残念ながらノートライだった。
試合終わり、伍鉄は圭二郎に声を掛ける。「その顔はこれ(お金)が手に入らなかった悔しさですか?それとも…」と言って、ボールを圭二郎のひざに置いた。圭二郎は振り返り、涼に向かって「負けねぇからな」と告げ、ボールを投げた。
一番星と褐色矮星に、新たなエネルギーが作用して「再点火」が起きるかもしれない。この第2話での伍鉄の星への例えは、星を知らずともなるほどと思えるものばかりで、チームの今後に期待も高まるものだった。
さらには、涼と圭二郎のぶつかり合いという熱さ。涼を引き抜こうとする国見からブルズに「お前に応えてくれるヤツはいるか?」と指摘されていた涼だが、これが運命というものだろうか。それを感じさせてくれたのは、山田の演技だった。冒頭から自分と同じ熱量の選手がいなくてくすぶっていることを感じさせ、国見の誘いに迷っていたが、圭二郎との対決でハッとするほどの表情の変化を見せた。
もちろん起爆剤になりそうな圭二郎を熱演した本田も見事だった。大きな話題になった2025年4月期のドラマ「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ系)とのギャップに驚いたファンも多い。
SNSには「星と宇宙になぞらえて理解するとわかりやすくて面白い」「星に例えていくところワクワクした」「バラバラな星たちがこれからどんな輝きを放つようになっていくのか、とても楽しみ」といった声のほか、「山田裕貴さんの演技ってなんでこんなに響くのだろうか」「山田裕貴さんの熱さと切なさを宿す眼がいいなー!」「2人のぶつかり合う演技に引き込まれた」と演技への称賛も寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部


