つらいときは縋ってくる
ところが、そんな彼女が、あるときたまに泣きながら電話をかけてくる。
「あかね…!聞いてよ。旦那がね、私の誕生日忘れてたの…!」
「え…それはさすがにひどいね」
「でしょ!?稼ぎが良くても嫁への愛がなければ終わりじゃない?もう嫌になっちゃう」
困った時、寂しい時、SOSを出したい時は、私なんだ。心底つまらないマウント話を聞かせておいて、いざ自分が弱った時は、私に優しさや共感を求めてくる。まるで、私の心はさえこの都合の良いゴミ箱みたいだった。
その時、マサトが横で私にジェスチャーで伝えてきた。「早く切れ」って。
「ごめん、さえこ。風香がぐずり始めたから、またかけ直すね」
電話を切ってから、マサトが私のメンタルを気遣ってくれる。
「もうさ、あの人の話を聞いてるあかねの方が、俺は心配だよ。どうせ明日になったらまた旦那自慢に戻るんだから」
彼の言葉に、私はこのマウントとSOSの無限ループから抜け出すタイミングを探し始めていることに気づいた。
あとがき:自己肯定感を削る「都合の良いゴミ箱」
友情を維持する上で、「マウント」と「SOS」の両極端な行為は最も精神を疲弊させます。優位に立ちたいときは徹底的に見下し、弱ったときは共感を求める。あかねさんの心を「都合の良いゴミ箱」と表現したのはまさに的確です。
この章は、相手の自己満足のために自分のエネルギーが吸い取られてしまう、典型的な「エナジーバンパイア」型の関係性を浮き彫りにしています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

